音楽フェスティバル

陸上自衛隊第13音楽隊演奏会
「ウルトラ音楽の父」 冬木 透 作品による希望の光コンサート
~盟友に捧ぐ物語~


【中止となりました】


 
 
      作曲家冬木透は生まれ育った満州から戦後に母の故郷であった広島に帰国し、広島県立観音高等学校を卒業後に創学まもないエリザベト音楽短期大学(後のエリザベト音楽大学)第1期生として学んだ。円谷プロダクションのウルトラセブンから数多くの作品を手掛け、ワンダバに象徴されるウルトラマンシリーズの音楽に大きな影響と足跡を残し、「ウルトラ音楽の父」と呼ばれるようになりました。
冬木 透はウルトラマンシリーズの二つのオーケストラ作品(交響詩「ウルトラセブン」、交響曲「ウルトラコスモ」)を作曲しており、ウルトラのファンをはじめクラシックファンからも音楽的に高い評価を受けています。冬木 透はこの二つの作品を多くの人に愛され演奏される事を願い、愛好者が多い吹奏楽への改編を許可し、吹奏楽版が作られました。また、音楽をより深く理解しやすいようナレーションを付けた形式での演奏を交響曲「ウルトラコスモ」で許可し、2019年12月にULTRAMAN MUSIC LIVE ~The Symphony~で故上原正三が冬木 透へ捧げるために書き下ろしたストーリーを石坂浩二のナレーションで演奏され評判を呼びました。
この度、コロナ感染渦で暗い話題が多い中、困難に打ち勝ち明るい未来へ向けて希望を抱けるよう幅広い年齢層から支持されているウルトラマンシリーズの冬木透作品コンサートを企画しました。演奏は2018年に冬木 透から交響詩「ウルトラセブン」(吹奏楽版)で直接指導を受けた陸上自衛隊第13音楽隊が務めます。
特別企画として『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』などシリーズの脚本や監督を務め、「バルタン星人の生みの親」と言われる飯島敏宏が、このコンサートのために冬木透、故上原正三ほか『ウルトラセブン』の盟友に捧げるために書き下ろした「交響詩ウルトラセブン」のオリジナルナレーションを初披露いたします。また、広島出身の作曲家 藤原典子が編曲した交響曲「ウルトラコスモ」(吹奏楽)を故上原正三が書き下したナレーション付きで初演いたします。 現在、交響曲「ウルトラコスモ」と交響詩「ウルトラセブン」の吹奏楽版の楽譜は販売や貸譜がされておらず、ここでしか聴けない貴重な演奏をお楽しみください。

交響曲「ウルトラコスモ」 作曲:冬木透 物語:上原正三 編曲:藤原典子 ※吹奏楽版初演

第1楽章 太陽をこえて
第2楽章 光をあびて
第3楽章 暗黒の淵から
第4楽章 輝きの環をⅠ
第5楽章 輝きの環をⅡ

 交響曲ウルトラコスモは1993年7月にサントリーホールで円谷プロ30周年記念として開催された「ウルトラマン シンフォニー・コンサート」で指揮 山下一史、演奏 東京交響楽団で初演された。コンサートは3部形式で開催され、第2部のウルトラマン大全集として組まれた構成の中で、ウルトラマンからウルトラマン80までの主題歌や劇中テーマ音楽をモチーフにしたオリジナルシンフォニー作品として生まれた。
 作曲家冬木透は、ウルトラマンシリーズの創作で大きな存在と影響力があり41歳で早世した円谷一(2代目円谷プロダクション社長、監督、脚本家、作詞家)に捧げる曲として作曲した。冬木透は自作のもう一つのシンフォニー作品である交響詩「ウルトラセブン」の方がウルトラマンシリーズのファン達からの受けが良いが、交響曲「ウルトラコスモ」ではウルトラマンシリーズの劇中音楽はそのままでは使用されておらず、音楽でオリジナルストーリーを表現しており、音楽的に面白い作品だと語っている。第2楽章では大きな愛が「ウルトラの父」、「ウルトラの母」のバラードとして、トランペットで朗々と響き聴かせ、全楽章にわたり至る所で楽器のソロ演奏が出てくるなど、演奏者には嬉しい緊張感をもたらす作品である。原曲は4楽章だが、吹奏楽版は演奏しやすいよう5楽章で編曲された。

交響詩「ウルトラセブン」 作曲:冬木透 物語:飯島敏宏 編曲:佐藤誠一 ※ナレーション付き初演

第1楽章 ウルトラセブン登場!
第2楽章 怪獣~侵略のモンスター
第3楽章 ウルトラホーク発進!進めウルトラ警備隊!
第4楽章 侵略者の魔手~煩悶(はんもん)するモロボシ・ダン~
第5楽章 さようならウルトラセブン!

 交響詩「ウルトラセブン」はウルトラセブンの放送開始12年後の1979年にLPレコードの企画アルバムとしてウルトラセブンに使われた曲を選曲し、5楽章の交響詩として楽器の編成を大きくフル編成のオーケストラに再構築し、交響詩「ウルトラマン」とのカップリングで発売された。冬木透の誕生日2009年3月14日には、冬木透 初の指揮により東京交響楽団のフルオーケストラで、交響曲ウルトラコスモと共に演奏され、その後にCDやDVD化された。
 ウルトラセブンは1967年10月1日から1968年9月8日までウルトラQ、ウルトラマンに続く円谷プロダクションの特撮ドラマとして全49話が放送された。ウルトラセブンは当時の様々な社会問題にも触れ、 大人が見ても楽しめるドラマとなっている。放送後は何度も再放送され、2020年9月から4Kリマスター版がNHKで放送されるなど今なお人気があり特撮ドラマの最高傑作のひとつと言われている。ウルトラセブンの音楽は、「宇宙の広がりというのは、テレビのフレームでは表現できないから、音楽で表現してほしい。子どもの耳にためになる壮大な音楽を作れ」と監督の円谷一(はじめ)の注文を作曲家冬木透が受けて、キャラクターに特定の楽器を当てるなど※ライトモティーフされており、クラシックの技法を用いて子どもの音楽性が育つよう和声感覚を重視した曲が作曲された。
 交響詩「ウルトラセブン」吹奏楽版は広島市文化財団の委嘱によって作曲家佐藤誠一が編曲し、2014年9月14日に広島ウインドオーケストラによって初演された。                          (文:東区民文化センター 山本真治)
※ライトモティーフ、独: Leitmotiv
リヒャルト・ワーグナーのオペラにみられる作曲法。指導動機と呼ばれ、オペラの登場人物や場面に用いられる短い動機(モティーフ)で、繰り返し曲の中で使われ、人物や状況を暗示するもので、単純な繰り返しではなく、和声変化や対旋律として加えるなどして、音楽的な統一を図っている。
     
             
      日時・会場
日時:2022年2月23日(水・祝)開演:14時00分(開場:13時15分)

会場:広島市東区民文化センター・ホール(広島市東区東蟹屋町10-31)
     

コンサート鑑賞券


受付終了 鑑賞券は予定枚数に達しましたので締め切らせていただきました

※陸上自衛隊の災害活動等、感染予防のためにコンサート中止、無観客での開催や入場制限等変更がある場合はホームページに掲載させていただきます。
※演奏及びナレーション以外の作曲家や脚本家の出演は未定です。
     

作曲家 冬木透が語る『ウルトラセブン』の世界

ROCO TALK#9(第一話) #10(第二話) ゲスト:飯島敏宏さん
     
      主催
  広島市東区民文化センター 

  電話:082-264-5551 電子メール: higashi-cs@cf.city.hiroshima.jp
協力
  陸上自衛隊第13音楽隊、株式会社円谷プロダクション、エリザベト音楽大学

  代々木アニメーション学院 広島校
後援
  広島市教育委員会、中国新聞社、中国放送、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島

  広島エフエム放送、ちゅピCOM、FMちゅーピー76.6MHz
     
      ご来場のお客様へのお願い
●マスクのご着用および咳エチケットにご協力をお願いいたします。マスクを着用されていないお客様はご入場をお断りする場合がございます。
●陸上自衛隊の災害活動等、新型コロナウイルス感染症の関連でコンサートの中止や延期する場合があります。
●公演のご参加にあたり、氏名や連絡先を確認いたします。新型コロナウイルス感染症の感染発生が疑われる場合には、これらの情報が保健所等の公的機関へ提供されることがあります。
●未就学児のお子様のご入場はお断りしております。※新型コロナウイルス感染症予防のため、3密になるホール親子室の利用はできません。
入場制限
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、以下に該当するお客様のご来場はお控えください。
●37.5度以上の発熱や風邪症状があるお客様(入場時に検温いたします)咳、倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・嗅覚障害、目の痛みや充血、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐
●新型コロナウイルス感染症陽性とされた人との濃厚接触があるお客様
●過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴及び当該在住者との濃厚接触があるお客様
広島県の新型コロナ感染症拡大防止のための対処方針に沿った入場定員で開催します。
※陸上自衛隊の災害活動等、感染予防のためにコンサート中止や入場制限等変更がある場合はホームページに掲載させていただきます。
     

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