東区民文化センター舞台芸術促進事業

 
     
安部公房の傑作不条理小説「人間そっくり」を京都のユニットこのしたやみと、
三重・津あけぼの座の専属劇団Hi!Position!!がリーディング作品として共同製作。
2012年夏に行われた東京・三重・京都公演を経て、2014年ゴールデンウィーク、広島・金沢へ。

「こんにちは火星人」というラジオ番組の脚本を書いている「ぼく」の元に、
火星人と名乗る男が訪ねて来た。奇妙な男は「ぼく」のファンだと言う。男の
妻という女からの電話によると、男は退院したばかりの狂人らしい。女は、自
分が迎えに行くまで30 分間、怒らせないように穏便に話を聞いてやってほしい
と言った。突拍子もない自称・火星人の話に歩調を合わせながら、ときどき男
が垣間見せる狂暴的な気配に怯えて「ぼく」はこらえるのだが・・・。


作:安部公房
構成:油田 晃(劇団Hi!Position!!)
演出:山口浩章(このしたやみ)

出演:
放送作家の男・・・・・・・・・・・・・・・・・二口大学(このしたやみ)
火星人の男・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山中秀太郎(劇団Hi!Position!!)
放送作家の妻/火星人の妻・・・・・広田ゆうみ(このしたやみ)

プロデューサー:松浦茂之(三重県文化会館)
音響・照明:平岡希樹(現場サイド)
舞台美術:江戸橋トンテンカンテン
宣伝美術:橋本純司(ジェイアンドケイ)
芸術監督:鳴海康平(津あけぼの座・津あけぼの座スクエア)
 
     
日時
   2014年5月2日(金)19:00開演 
   
※予定枚数に達したため前売・予約を終了しました。当日券は発売します。
   2014年5月3日(土)14:00開演
 
    ※開場は開演の30分前
上演時間はおよそ80 分を予定。途中休憩はございません。



   5月2日(金)19 時開演分はアフタートークを開催!
    ゲスト/鳴海康平(津あけぼの座芸術監督・第七劇場主宰)
         山口浩章(このしたやみ演出)
     
※山口は現在、ロシア留学中ですので、ネット中継で登場予定です。

   
会場
  
広島市東区民文化センター・スタジオ2
 
料金(前売・予約・当日共)
  一般 2,000円  U-22割(22歳以下)1,000円  
※日時指定、全席自由
   

   
東区民文化センター事務室にて窓口販売あり
   予約はコチラから
 
主催
  特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ・このしたやみ・劇団Hi!Position!!
 
      共催
  公益財団法人広島市文化財団 東区民文化センター・舞台芸術制作室 無色透明
 
  
     
      このしたやみ
2007 年2 月Kyoto 演劇フェスティバルの実行委員企画として「傘をどうぞ」「ソウルの落日」の上演にて演出 山口浩章/俳優 二口大学・広田ゆうみという座組みで取り組む。以降、同年8 月の利賀演劇フェスティバル及び、9 月の京都府立芸術会館ぶんげいマスターピース競演チェーホフにおいて、「熊」を上演し、このたび、長期的にこの3 人で芝居創りに取り組もうと〈このしたやみ〉を結成。〈このしたやみ〉というのは、強い日差しの中、木の下にできる、濃い、しっとりとした影のこと。
京都を主な活動の中心とするが、各地で公演を行い、2009~2013 年と三重・津あけぼの座で公演。岐阜・鳥取・石川・愛知・茨城などでも公演を行う。
2011 年夏に富山県利賀で開催された、利賀演劇人コンクールで、このしたやみ上演の「紙風船」(岸田國士作)が、高く評価され、演出担当の山口浩章は「優秀演劇人賞(演出)」を受賞した。
2013 年より山口浩章はロシア・サンクトペテルブルグ国立舞台芸術アカデミーへ留学中。
このしたやみホームページ http://konoshitayami.sensyuuraku.com/


劇団Hi!Position!!(ハイポジション)
津あけぼの座・津あけぼの座スクエアプログラムディレクターでもあり、劇作家・演出家・ワークショップデザイナーの油田晃が中心となり2008 年2 月に結成。
津あけぼの座専属劇団として公演を重ね、2010~2012 年は京都でも公演。
油田晃が劇作・演出が担当。オリジナル作品の上演を続ける一方で、2010 年から、津あけぼの座で文学の名作・古典を舞台上で俳優がリーディングする「読み会」を隔月ペースで開催。
このしたPosition!!としては、「人間そっくり」につづき、2013 年に、N.ゴーゴリ「鼻」を共同製作。三重・京都で上演を行った。