劇団プロフィール 1965年『RCCドラマグループ』として発足、1988年中国放送より独立後『劇団テアトル広島』と改称。今年創立51年目。 「ささやかではあっても 美しい演劇という芸術の華を この広島の地に咲かせたい。せめて・・・その芽なりとも育てたい」 という創立者 岩崎徹の信念を受け継ぎ、その教えと精神を基に、地元広島に根付いた劇団として戯曲の文学性・芸術性を大切にして大人の鑑賞に堪え得る本物の「面白い芝居創り」を目指しています。
今は昔。稲手の長者の妻は、娘の夫占いをしてもらうため、一人娘こがねと、 下働きのおかめを連れて、評判の巫女の元に向かう。占いには「ここを出て一番最初に会っ た男こそ運命の男」と出るが、帰り道で出会ったのは、行き倒れ寸前のひょっとこ面 !? 長者の妻と娘こがねは、そんな男などまっぴらとばかりに、男をおかめに押しつける。心優しい おかめは、男を連れ帰り手厚く看病することに。 いつしか心通わせるおかめとひょっとこ……いよいよ祝言となった矢先、男はおもむろに面を 外して正体を現す。なんとその正体は…?!美丈夫と名も高き北の国は柴手の長者の嫡男 武麻呂 !! 玉の輿かと思われたが、武麻呂は両親から結婚の許しを得るために旅立った。 しかし、約束の春を過ぎ、雪が降る頃になっても武麻呂は戻らない。その上、嫉妬に狂ったこ がねに苛め抜かれ、哀れおかめは恋患いの身となって座敷牢……それでもひたすら待つおかめに、 長者母子の魔の手が……!?