佐伯区三宅町

 観音の各地区にそれぞれ火葬場があり、三宅の火葬場がこの場所にあった。六道とは地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天の六つの道である。仏の教えの中に六道輪廻というのがあり、人間はこの六つの道に入り生まれ変わり、死にかわる。つまり輪廻する存在であると説く。六道のそれぞれにあって衆生(人々)の苦悩を救済するという六種の地蔵菩薩が火葬場や墓地に置かれた。すなわち檀陀、宝珠、宝印、持地、除盖障、日光菩薩のお地蔵さんである。
 この六地蔵は四方原火葬場から移転(昭和31年以降)され、ここに安置されている。大正4年6月21日、三宅の方々が寄進されたもので、その世話人の名前が刻字されている。