16ミリフィルム 文化映画(文学・歴史) 170件

  No.1~100 No.101~172

No. 作品名 時間(分) 対象 内容
1-3-1 近代百年の歩み(1) 
明治(1) 文明開化の世の中
20/白黒 小・高学年~一般  欧米の制度や文化が次々に取り入れられたこの時代を人々はどう受けとめたか―そして憲法制定や国会開設への民衆の動きを、さまざまな資料を駆使して解明していきます。(教育映画祭最高賞・東京都教育映画コンクール金賞)
1-3-2 近代百年の歩み(2) 
明治(2) 新しい産業の発達
20/白黒 小・高学年~一般  日清、日露の両戦役を通じて、産業も交通も発達し、近代産業の基礎ができたこの時代を、貴重な記録フィルムを多数収録して再現しました。(教育映画祭最高賞・東京都教育映画コンクール金賞)
1-3-3 近代百年の歩み(3) 
大正 民衆の時代
20/白黒 小・高学年~一般  大正デモクラシーの動き、国民各層に行きわたった文化、しかし反面、退はい的なムードや不景気も起こるこの時代を、生々しい記録フィルムにより描きます。(教育映画祭最高賞・東京都教育映画コンクール金賞)
1-3-4 近代百年の歩み(4) 
昭和(1) 戦争と国民生活
20/白黒 小・高学年~一般  日本がどうして第二次大戦の破局に至ったか―国民の生活はどうであったかを、現在と比較しながら物語った昭和史の決定版。
1-3-5 近代百年の歩み(5) 
昭和(2) 混乱から復興へ
20/白黒 小・高学年~一般  終戦から講和条約の締結による独立までの期間を、政治、経済、産業、生活の面から、記録フィルムを駆使して描きます。混乱から復興への推移と人々の努力が浮きぼりにされます。
1-3-6 近代百年の歩み(6) 
昭和(3) 発展する日本
20/パートカラー 小・高学年~一般  講和条約の締結後、朝鮮戦争などを契機として、日本の産業は大きく立ち直り、人々の社会生活もしだいにレベルアップしてきました。しかし、反面には、高度成長のひずみも現われてきました。
1-3-7 近代100年のあけぼの 120 小・高学年~一般  明治初期に海外に派遣された先覚者たちが、さまざまな苦労と困難に打ち勝って、電信、建築、鉄道、農業、工業、造船、教育、医学など、新しい西洋文明を学んだ姿を中心に日本と欧米、アジアなどの対比を紹介します。(明治百年総集編)
1-3-8 映像で見る昭和の歴史シリーズ(1) 
昭和時代の幕あけ
20/白黒 小・高学年~一般  「昭和、昭和、昭和のこどもよ僕たちは―」の歌声が街々に流れ、すべての国民の幸福と世界の平和を願った「昭和」の年号とともに昭和時代は幕をあけた。生活の近代化は進んだが、同時に経済恐怖や社会不安がつづき、「暗い谷間の時代」となって国内の動揺は深まり、ついに満州事変が勃発。
1-3-9 映像で見る昭和の歴史シリーズ(2) 
太平洋戦争の記録
20/白黒 小・高学年~一般  昭和16年12月8日、米・英に対して宣戦を布告。緒戦は次々と戦果を収め、占領地域は広がっていったが、国内の生産力は消耗し、日々の生活は苦しくなった。「欲しがりません勝つまでは」と、国民は耐えていたが、国力に勝る米・英は反撃に転じ、日本は破滅の道をたどり始めた。ニュース映画の解説は勇ましかったが、画面からは戦争の暗い影がうかがわれた。―そして敗戦、戦争終結へ。
1-3-10 映像で見る昭和の歴史シリーズ(3) 
焦土からの復興
20/白黒 小・高学年~一般  昭和20年8月15日、長く苦しかった戦争は終わった。日本の国力を使い果たし、多くの人々を犠牲にして得た代償は焦土のみであった。ヤミ市、浮浪児、飢え、戦争の傷あとは深く虚脱状態であったわが国に、連合国総司令部は民主化の名のもとに、矢つぎ早に指令を出し、新日本は動転の日々であった。―こうした中に朝鮮戦争が勃発、世界の波動は日本にも伝わり、独立回復への道がひらけた。
1-3-11 映像で見る昭和の歴史シリーズ(4) 
高度成長への道
20/白黒 小・高学年~一般  サンフランシスコ講和会議(昭和26年)によって日本は独立したものの、政治の主体性をめぐって保守、革新の対立が深まった。そして日米安全保障条約改定の衝突となり、全国民を巻き込んだ激動期を迎えた。しかし国力の回復によって経済は高度成長し、輸出の拡大、国内需要の増大に伴って多忙な日本列島となっていった。昭和39年に開かれた東京オリンピックは、確かに日本繁栄の象徴であった。
1-3-12 映像で見る昭和の歴史シリーズ(5) 
繁栄のなかで
20 小・高学年~一般  戦後20年、日本はかつて見なかった繁栄に達し、国内は泰平ムード。昭和43年には「昭和元禄」が流行語となった。しかし、急ピッチですすむ高度成長経済は、公害、自然破壊、交通惨禍など幾多のひずみを生んだ。そして高度成長の終焉をつげる「石油ショック」(昭和48年)。―こうした内外の厳しい情勢にとり巻かれた現代、昭和。この歴史の激流の中に、明日への期待がこめられている。
1-3-13 平家物語の世界 23 高校生、一般  「平家物語」は源氏物語と並び称される中世国民文学の傑作です。この映画は、その全12巻の流れを尊重しながら「清盛の死」「壇の浦合戦」「建礼門院」の3点に主題をしぼって、物語の文学的世界に迫ろうとしました。革命期に生きた人間像、人生の無常相のあわれ…。中世国民文学の傑作をここに映画化したものです。戦記文学としての豪快なタッチとビビッドな表現、平家滅亡のあわれを描きます。
1-3-14 岡倉天心のこころ 43 高校生、一般  日本美術の先覚者として、美術史上に偉大な足跡を残した岡倉天心の波乱に富んだ生涯が、赤倉の山荘で終焉を迎えるまでを、前半は文部省とともに、後半は茨城県五浦を中心に、彼の弟子である大観、観山、春草、武山などの作品を通して、その人となりを探究していきます。天心が日本美術史に大きな足跡を残したのは、アーネスト・フェノロサとの出会いに始まります。彼によって日本古美術に目を開かれたのです。
1-3-15 日本近代女性の歩み 41 一般  風雪は人をきたえる。女性もまた風雪の中できたえられて成長します。明治維新から現代までの百年間、日本の女性たちは、かずかずの偏見や圧迫にたえながら、つねに新しさを求めて、たえまない歩みをつづけてきました。明治期―津田梅子、樋口一葉、平塚らいてう、与謝野晶子、大正期―三浦環、市川房江、昭和期―円地文子、林芙美子などの先道者たちが、明治以来百年にわたり風雪と戦った足跡をたどります。
1-3-16 万葉のふるさと 20 高校生、一般  万葉集は、わが国現存の最古の歌集であり、歌数は約4,500首、作者も、天皇・皇族から庶民に至るあらゆる階層にわたる上代文学の傑作です。この映画は、そうした国民文学に親しみ、理解するための一助として、大和の山野辺の道を中心にしながら、上代日本人の素朴な感情の機微に触れる歌の数々、その歌まくらなど、美しい自然のたたずまいや、遺跡などをたずねてみたものです。
1-3-17 源氏物語の世界 30 高校生、一般  平安時代に紫式部によって著された「源氏物語」は、日本文学史上の傑作のひとつです。この映画は「源氏物語」がどのような時代背景や風土の中で展開されるのかを、主人公の光源氏の生涯に焦点を絞って描きながら作品の「文学的な世界」を具体的なイメージによって浮かび上らせようとするものです。この古典文学に、これから取り組もうという人々が興味をもてるようわかりやすい表現で描いています。(文部省選定)
1-3-18 埋もれた天平 30 中学生~一般  日本の歴史上、かつてなかった国家的大事業が奈良時代に行なわれました。国分寺・国分尼寺の建設―。全国60数か所津々浦々に建設された国分寺も、今わずかに地名を残しているにすぎません。国分寺は何故建設され、どんな役割を果たし、どのように消えていったのでしょうか。岐阜県大垣市の地中に眠る美濃国分寺の発掘を例に、奈良時代の社会背景・人々のくらし、文化などを探っていきます。(文部省選定)
1-3-19 友誼の門 105 高校生、一般  千数百年の昔、東海の荒波を踏破して日本に渡った中国の仏僧鑑真は、老齢と疲労のため両眼失明となったとはいえ、進んだ唐代文化の数々を伝来して、我が国の学術文化・医学・建築技術などに多大な貢献を残し、異国の土と化しました。この映画は、鑑真和上像とともに荒波をのりこえ、天空を飛翔し、黄河の流れに沿って、二千年の歴史のなかに入っていきます。鑑真没して千数百年、今も変わらぬ黄河の流れがあります。
1-3-20 暦と太陽の文明
~マヤ・インカ~
22 小・高学年~一般  日本がまだ弥生時代を歩んでいた頃、マヤはすでに複雑な文字を持ち、驚くべき才によって太陽暦を作り出した天才的な民族でした。また、インカ人も建築、土木、農業などの技術にすぐれ、天文学や数字にすぐれた知識を持っていましたが、彼らは文字を知らなかったため、歴史の記録はいっさい残されていません。マヤ・インカの歴史を知るてがかりは、遺跡や墓地・ミイラとともに埋葬した遺品にたよるしかありません。
1-3-21 孤島の巨石文明
~イースター島~
20 小・高学年~一般  太平洋の荒波が打ち寄せる謎の島、イースター島。この島には1千年程前に造られたモアイと呼ばれる不思議な石像が立ち並んでいます。しかし、多くのモアイは何者かによってわざと破壊されたかのように砕かれています。誰がこの巨人達を造ったのか。何故それらが破壊されたのか、今日もなお謎につつまれています。イースター島の歴史は太平洋の荒波だけしか知らないのかもしれません。
1-3-22 飛行の伝説
~ナスカの地上絵~
20 小・高学年~一般  南米のペルーのアンデス山脈の近くにある荒涼とした台地に、はるか昔に描かれた巨大な地上の絵があります。地上の絵はあまりにも大きすぎて、飛行機から見なければわかりません。しかし、そのどれもが奇妙な絵ばかりです。誰が、何のために描いたのだろうか。まっすぐに伸びている現代の滑走路らしきものが砂漠に刻まれています。一体これは何なのだろうか。歴史的・宗教的な思想を背景に限りない空想を与えます。
1-3-23 京都の川 34 中学生~一般  いつの世でも川は人を育て、歴史をはぐくんできましたが、もちろん京都もその例外ではありません。千数百年にわたってこの地に展開した、人の世の興亡の歴史もここをうるおす鴨川、桂川、宇治川、木津川などの河川によってはぐくまれたものでした。京都を育て、千年の歴史をはぐくんだ川、これらの川は今後どんな歴史をその水に映す事でしょうか。今日も川は流れて止むことがありません。(文部省特選・芸術祭大賞受賞作品)
1-3-24 大江戸の春 29 中学生~一般  町には町の歴史がある。その町で生きてきた数多くの人々の生活、風習・行事・文化、そういったものが長い年月の間に伝統となって現在の都市を形造り、その都市の核ともいえるものになって生き続けている。この映画は、大江戸の持っていたダイナミックな活力の源泉を探るとともに、江戸の歴史が今日の首都東京にどのように生き、どうかかわりあっているかを考える「町と歴史シリーズ」第一作です。(文部省選定・芸術祭優秀賞)
1-3-25 洛中洛外 29 中学生~一般  千年の都、京都には今でも歴史的な建造物や年中行事、そして日常生活の中に伝統文化が生き続けている。この「町と歴史シリーズ」第二作は、現在の京都の町のルーツをたずね、その歴史や伝統・文化が千年を経た今日の京都の町にどのように生きているかを探ろうとするものです。特に応仁~文明の乱で焦土と化した京都の町を復興し、王朝文化を新しくよみがえらせた人々―町衆に視点を向けています。
1-3-26 浪花繁昌記 28 中学生~一般  秀吉の天下統一以来、大阪商人は始末、才覚、算用を旨として、移り変る社会に適応しながら天下の台所として町を発展させてきた。この映画は流通経済の中心として、西回り、東回りの回船航路が栄えた元禄頃の大阪に焦点を合わせ、経済発展の背景と、町人文化成立の歴史を描こうとするもので、「町と歴史シリーズ」の第三作目です。
1-3-27 アンコールワットの遺跡 12 小・高学年~一般  1861年フランスの植物学者アンリ・ムオが偶然発見したアンコールの遺跡は、古代ギリシャ神殿にも匹敵する遺跡であるといわれています。カンボジアの遺跡群の中で最も有名なアンコール・ワットとアンコール・トムを歴史的背景とともに、あますところなくとらえた貴重なドキュメンタリー映画。
1-3-28 仏教文化の源流をたずねて
~ガンダーラ~
30 中学生~一般  仏教はどこから来たのか。その源流を求め、足跡をたどると、カラコルムの南、インダスの支流にそったガンダーラにぶつかります。今はイスラム圏ですが、遠い昔、そこに栄え、埋もれた仏教王国の遺跡と歴史の興亡の跡をカメラが探ります。
1-3-29 ペルシャ文化の栄光
~イラン~
30 小・高学年~一般  ダリウス大王の築いた古代ペルシャ帝国の歴史、正倉院にもあるサザン朝ペルシャ以来の美術工芸、中世の都イスファンのモスクの造形美など、その文化の栄光を探ります。
1-3-30 伊予水軍 45 一般  時は古代末期から中世期にかけて、伊予の国の河野氏は、その水軍力を駆使して源氏を助け平氏打倒に存分の活躍をしました。瀬戸内を舞台として、日本の歴史の波乱の時期に華やかに登場し、安静の時期に到るや、あたかも舞台の役者が自らの役割を終えて退場するように、日本歴史から姿を消していった伊予水軍を劇的に描いています。
1-3-31 姫路城 第一話
歴史・濠・石垣の探索
25 高校生、一般  姫路城は、元弘3(1333)年播磨の守護、赤松則村が姫山に砦を築いたのが始まりで、慶長14年、池田輝政が現在に残る大天守を完成し、城主は目まぐるしく入れ替わりながら今日まで風雪に耐えてきました。その歴史と、防備の第一線である濠の構造、そして防備の第二線である石垣について解明していきます。(文部省選定)
1-3-32 姫路城 第二話
城門・土塀・各種櫓の探索
25 高校生、一般  城門は、単に城の出入口の機能だけでなく、防備、攻撃の施設を備えたもので、また一面、城の威厳を誇示したものです。姫路城の土塀、狭門、各種櫓の説明、西の丸、上山里曲輪、太鼓櫓、帯櫓、折廻り櫓等の日常、見ることのできない内部を見せて、その構造、目的を解明していきます。(文部省選定)
1-3-33 姫路城 第三話
天守曲輪の探索
25 高校生、一般  天守にはいろいろな形がありますが、大別すると八形態になります。その形態の図解と、初期の望楼型の弱点を補うために、地下から六階の床下まで、二本の心柱を貫かせた、姫路城、大天守の構造を線画で解明していきます。(文部省選定)
1-3-34 姫路城 第四話
縄張りの探索
25 高校生、一般  姫路城は戦を知らない城です。もし、この城が敵の攻撃を受けたとしたら、あの複雑で迷路のような厳重を窮めた縄張りはどのような攻防をくりひろげるでしょうか。優美にして雄大な白亜の天守を評して「華麗な緋おどしの鎧を着けた若武者」と言った人がいます。姫路城こそ世界に冠たる名城です。(文部省選定)
1-3-35 未来への遺産1
プロローグ~失われた時への旅~
60 中学生~一般  アフガニスタンのシャリ・ゴルゴーラ、ヨルダンのぺトラ遺跡、ナイル河上流・王家の谷の壁面に見る死後の世界、シルクロードの拠点・パルミュラ遺跡など…。世界各地に残るさまざまな遺跡や文化財を見つめ、それらの遺跡のもつかなしさと、美しさを現地の大自然とともに描きます。
1-3-36 未来への遺産5
ヴィーナス~彼女の周辺~
60 中学生~一般  ミロのヴィーナスをはじめ、バールベック、タンザニア、インドのヴィーナス像、そして土偶にいたるまで、世界各地に残るさまざまな姿を紹介します。愛と美・豊じょうと多産を司る女神ヴィーナスの名に含まれるもののすべてを、数万年をさかのぼって多角的に描きます。
1-3-37 良寛をもとめて 43 高校生、一般  世俗とかけ離れつつも、自然や人間を心から愛して北越の山里に一生を終わった良寛(1758年~1831年)の美しい人間性や、利慾に汚れた社会に染まらずひとり強く生き抜いた真の心を、遺墨・史蹟・逸話などをもとに描きます。(芸術祭優秀賞文部大臣賞・キネマ旬報文化映画ベストテン5位)
1-3-38 いのちを考える
~宗教改革者法然上人~
40 一般  浄土宗の開祖・法然上人(1133年~1212年)の生涯を少年たちに住職が語るなかで、いのちの尊さを再確認し、現代人の教化に役立てます。
1-3-39 幾山河の歌
~若山牧水~
36 高校生、一般  牧水の一生は旅から旅への連続であり、西行、芭蕉に続く旅の詩人として各地に数々の旅の秀歌を残しました。映画は雪におおわれた山河が静かに横たわる北海道を走る蒸気機関車から始まり、全国各地の牧水の足跡を四季折々の自然の中にたずね、旅に生きた歌人の一生を描きます。(文部省特選)
1-3-40 最上川のうた
~斎藤茂吉~
46 高校生、一般  この映画は斎藤茂吉の歌や芭蕉の俳句をたて糸にして最上川の自然をよこ糸に自然・文化・産業等を主眼におきますが、山形県の母なる川最上川の流域の住民にもたらした恩恵とその反面にひそむ問題点をもあわせ考えながら、究極的には自然への愛をひろく訴えていきます。(文部省特選)
1-3-41 奥の細道の世界 36 高校生、一般  元禄期に、松尾芭蕉によって著された俳文紀行「奥の細道」は、蕉風の芸術の極致を示す作品の一つです。この映画は、その「奥の細道」が書かれた背景や、また、実際の文学行脚の様子などを本文の旅の経路にしたがって描きながら、漂白の詩人・芭蕉が、この作品にこめようと意図したものへと迫ろうとします。(文部大臣賞)
1-3-42 日本の心をもとめて
~俳句の世界~
25 中学生~一般  日本独特の美的感覚や心は、四季折々に移り変わっていく季節感にあります。その自然と人生を見事に融合させ、独特の境地を開いた芭蕉を中心に、西行、蕪村、一茶、子規など、季節感情豊かな句境を美しい画面に再現し、それらが現在なお、私達日本人の心に脈々と流れている事を考えさせます。
1-3-43 未来への遺産2
天は語らず大地をして語らしむ
60 中学生~一般  かつて、高度の文明が存在していた巨大な遺跡がなぜ滅びたのか…。急に乾燥しはじめたサハラ砂漠、インダス文明発祥のモヘンジョダロ、シュメール人が築いた世界最古の都市ウルとウルク、マヤ文明発祥のグァテマラなどの遺跡を通して、「自然との関係の中で文明は興亡を繰り返してきた」という観点から、その謎を探ります。
1-3-44 未来への遺産3
天は語らず廃虚をして語らしむ
60 中学生~一般  各地に残る遺跡は、古代人の喜び・悲しみ・願いなどをさまざまな形で語りかけてくれます。この映画では、荒涼とした渓谷のトルコのカッパドキア、バベルの塔があったイラクのバビロン、古代マヤ文明の栄えたメキシコのチチェン・イツァ、シルクロードとして栄えたパルミュラ、エジプトのアブシンベル神殿などを紹介していきます。
1-3-45 未来への遺産4
天は語らず人をして語らしむ
60 中学生~一般  トロイを発掘して古代ギリシャの神話を実証したシュリーマン、古代エジプトの神聖文字ヒエログリフを解読したシャンポリオン。2人の天才の数奇な生涯と、その業績をたどります。また、エール大学マイケル・コー教授による古代マヤの神聖文字の解説と、その解読とへの努力を紹介します。
1-3-46 漱石の世界 22 中学生~一般  この映画は、日本近代文学作家のなかで、高校生などに最も親しまれている夏目漱石をとりあげたものです。映像をとおして時代的背景をさぐるとともに、漱石の人間性や、作品に対する理解を深めるよう、原作の一部や各種資料等を織りこんで製作しています。(文部大臣賞)
1-3-47 アンデルセンの世界 27 小・高学年~一般  この映画は、アンデルセンの作家としての資質が形成された前半生を中心に、豊富で正確な資料を集め、アンデルセンゆかりの地、デンマーク及びイタリアにおける現地ロケーションを通して、その人となりをわかりやすく解説しています。また、人形アニメーションで描く珠玉の童話の世界を詩的なイメージで合成し、映像による「アンデルセン博物館」を意図したものです。(文部省選定)
1-3-48 詩人とふるさと
~藤村・白秋・朔太郎・光太郎~
22 中学生~一般  芸術作品鑑賞に不可欠な作品の時代的背景や作者のおいたち、ひととなりに焦点を置いた作品。日本の近代詩の分野に重要な地位を占める四人の詩人をとりあげ、日本の近代文学の主要な主題となっている詩人とふるさととの関係を描きます。(文部省特選・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-50 日本の美  二条城 30 中学生~一般  慶長8(1603)年徳川家康によって創建された二条城は、近代の美の壮大なモニュメントとして現在でもその偉容を誇っています。カメラは、二之丸御殿の美と魅力を多角的に探ります。
1-3-51 日本の美  日光東照宮 30 中学生~一般  日光東照宮は、徳川家康の霊を祭るため、元和3(1617)年に造営された霊びょうで、金ぱくや漆など高価な材料をふんだんに使用し、けんらん豪華で変化に富む数多くの彫刻や文様絵画で埋めつくされています。その魅力をさまざまな角度から克明に紹介します。
1-3-52 縄文時代
~自然環境と人々のくらし~
22 中学生~一般  人間の歴史は自然環境と深くかかわって発展してきました。縄文時代の人々は気候の温暖化にともなう実り多い落葉広葉樹林の進出を背景に、豊かで独自の生活文化を築きました。その様子を福井県鳥浜貝塚発掘の実際と出土物を中心に復元し、人間と自然の関係を考えます。(文部省特選)
1-3-53 登呂の米づくり
~弥生時代の文化~
21 小・高学年~一般  登呂遺跡は、弥生時代のむらの景観、人々の生活や仕事、その工夫や努力のあとなどをよく示しています。この映画は、その登呂を主な舞台に、実験考古学の助けもかりながら、弥生時代のすがたを具体的にとらえさせるとともに、遺跡・遺物を通しての歴史のさぐり方にも気づかせます。(文部省選定)
1-3-54 日本の古墳 30 中学生~一般  全国にわたる航空撮影を中心に、日本の国家形成期の民族のエネルギーの結晶である古墳のすべてを初めて解明した画期的大作。それらは当時の歴史や会社を物語ってくれます。(文部省特選)
1-3-55 素晴らしき冒険者たち 第一部
マルコポーロの大旅行
30 中学生~一般  ベニス生まれのマルコ・ポーロの生家及び少年時代。それに地中海を経てシルクロードを通って中国に入り、東シナ海、インド洋を経て帰国した25年の旅を、その陸と海のルートの現地取材によって紹介していきます。
1-3-56 素晴らしき冒険者たち 第二部
大航海時代
30 中学生~一般  マルコ・ポーロの旅行記を基にコロンブスがアメリカ大陸を発見しました。以降コルテスがメキシコを征服、ピサロがペルーを征服、マゼランの世界一周成功の苦難などを現地ロケをして、ダイナミックに見せる歴史編。
1-3-57 川端康成と伊豆
~名作のふるさと伊豆の踊り子を訪ねて~
30 高校生、一般  伊豆天城で道づれになった旅芸人一座の少女と多感な青年の物語「伊豆の踊り子」の朗読にそって、舞台となった康成ゆかりの地をつぎつぎに訪ね、康成その人の生い立ちをも語ります。死の6か月前の記録もそえられています。(文部省選定)
1-3-58 柳田国男と遠野物語 25 一般  日本民俗学の父といわれる柳田国男の名著「遠野物語」のふるさと遠野市をたずね、遠野物語に採録されている民間信仰のこん跡や、現に行われている民間伝承をひきながら、その雰囲気を再現しつつ柳田民俗学の側面をもわかりやすく描きます。
1-3-59 東京裁判への道  世紀の爪跡 92/白黒 一般  敗戦の荒廃のなかで開かれた東京裁判を通じて、戦乱に明け暮れた昭和初期から太平洋戦争終結までの悲劇を描き、今、平和の恩恵の中で生活している若人をはじめ、すべての人々に、戦争の悲惨、平和の尊さを“実感”として受けとってもらうために生まれた民族のドキュメンタリーです。
1-3-60 平安の四季 22 高校生、一般  平安朝の人々が四季折々の生活の中で自然や季節の変化をどう受け止めていたかなど、当時の典型的な習俗の諸相や古典の中にひそむ人間の姿を色鮮やかに描きます。
1-3-61 弘法大師の世界の構造 60 一般  弘法大師空海上人は、いうまでもなく平安初期に真言宗を開いた人です。上人の人と生活、思想と事業などの史実を伝え、日本のダヴィンチといわれる上人の文学者・文人・文化的・社会的な実践活動もとらえた作品。
1-3-62 石の文化 29 中学生~一般  石器時代から古墳時代を経て、歴史の流れに従って江戸時代まで、石の文化は、亡びずにわたしたちの身近にあって、歴史の中に生きた人々の息づかいを伝えてくれます。石の文化財を日本各地にたずねて描く、もの言わぬ石が語る日本の歴史。(芸術祭優秀賞)
1-3-63 建造物との対話
~文京の文化財~
33 高校生、一般  建造物は外見だけ見てもよく分からない場合があります。時代の約束ごとや棟梁たちの心意気、建てた人々の願いや趣味。そして今、その建造物の基本的な形式や特色の知識をもつことによって、その趣味は広がり、理解は深いものとなります。そんな観点から郷土の文化財と対話を試みることが、文化財保護の第一歩なのです。(文部省特選)
1-3-64 明治の洋風建築 28 中学生~一般  明治の洋風建築は、現代日本の夜明けを語る貴重な文化遺産です。新しい文明に触れた先人たちの衝撃と興奮、それに立ち向かった日本人の創意と工夫を、初期の洋風建築の様式の中に見いだすことができます。転換期の人々の努力の一つの象徴として洋風建築をとらえます。(文部省特選・芸術祭大賞・キネマ旬報ベストテン1位)
1-3-65 大むかしの生活 20 小・高学年~一般  実験考古学的な手法で当時の暮らしぶりを再現しようとしたもので、さらにこれを通じて、遺跡・遺物から往時の人々の生活や心情に迫っていく手だてにも気づかせる作品です。
1-3-66 聖徳太子と法隆寺 19 小・高学年~一般  聖徳太子が誕生した6世紀の終わりごろの日本は、大和朝廷の仕組みがようやく整ってきたものの、天皇の勢いが弱まり、豪族たちが勢力争いを繰り広げるきわめて不安定な時代でした。この飛鳥時代に、推古天皇の摂政として政治を行った聖徳太子の一生を振り返りながら、冠位十二階、十七条の憲法、遣隋使、法隆寺などの業績の意味あいを考えます。(文部省選定)
1-3-67 遣唐使船
~遣唐使の人々~
20 小・高学年~一般  遣唐使船は、7世紀から9世紀にかけて、およそ260年の間に15回にわたって計画され、大陸文化の移入に大きな役割を果たしました。この映画は、そのころ、遣唐使船で荒波を渡った人々の役割や苦心を、数々の資料や文化財によって具体的に描き出し、中国(唐)の影響を色濃くうけていた奈良時代の政治や文化の特質について考えます。(文部省選定)
1-3-68 平安京の貴族 16/パートカラー 小・高学年~一般  平安時代前・中期の貴族の政治や暮らしについて、絵巻や復元された当時の装束などから、より具体的なイメージを与えようとする映画です。
1-3-69 いざ鎌倉
~鎌倉幕府と御家人~
21 小・高学年~一般  源頼朝がひらいた鎌倉幕府は、その後、およそ700年も続くことになる武家政治のきっかけとなるものがありました。この映画は、鎌倉幕府が、どのようにして成立し、その後、その土台をどのようにして固めていったのかを、主に幕府と御家人との関係に焦点を絞って描きながら、当時の武家政治の特質について考えていきます。(文部省選定)
1-3-70 蒙古の来襲 18 小・高学年~一般  日本の歴史上かつてない二度にわたる大規模な外国の侵功、「蒙古の来襲」に当時の幕府や武士はどう対処したか。民衆はどうか。この映画は、戦いに参加した九州の御家人竹崎秀長が描かせた貴重な絵巻「蒙古襲来絵詞」などにより、具体的にとらえていきます。(文部省選定)
1-3-71 金閣と義満 18 小・高学年~一般  建武の新政のあと、室町幕府が成立し、やがて戦国時代に至るまでのほぼ200年のうち、3代将軍足利義満の時代を中心に、鹿苑寺金閣やその周辺の文化を織り交ぜ政治や文化の特色を描きます。
1-3-72 銀閣と義政 18 小・高学年~一般  足利義政の時代になると、室町幕府の体制の矛盾がさまざまなかたちで現れてきました。義政と慈照寺銀閣、そして応仁の乱、山城国一揆などの土一揆でさわがしい世の中の動きを浮きぼりにしています。
1-3-73 秀吉と天下の統一 20 小・高学年~一般  1467年に始まった応仁の乱をきっかけに、世の中は大いに乱れ、各地の大名が勢力争いを繰り広げる戦国時代に入っていきます。この映画は、その戦乱の世に生まれ、やがて全国の大名を従えて、関白の位にまで出世した豊臣秀吉の一生を見つめながら、激しい時代の流れの中で天下の統一がどのように進められていったのかを考えていきます。
(文部省選定)
1-3-74 南蛮文化の伝来と受容 21 中学生~一般  1543年の鉄砲伝来に始まる日本とヨーロッパ世界との交流によって、いわゆる“南蛮文化”がもたらされました。この映画では、15・16世紀のヨーロッパの大航海時代という世界史的背景のもとに、南蛮文化が、ポルトガルやスペインから、どのように伝来し、動乱の戦国期にあった日本でどのように受容されていったか。そしてそれは、その後、日本文化の土壌の中で、どのように消化され変容し、定着していったかを描きます。
(文部省特選)
1-3-75 江戸時代の川と海の交通 20 小・中学年~一般  江戸時代、陸上では街道が整備され旅は著しく便利になりましたが、物資の輸送は主として川や海が中心でした。この映画は、最上川の舟運やその川口港酒田を中心にした千石船の活躍を例にその様子を再現し、当時の水上交通の実態やその役割を明確にとらえていきます。
1-3-76 東海道の旅
~江戸時代の陸上交通~
20 小・中学年~一般  江戸時代における東海道を中心とした街道や、宿場・関所・川止めなどを解説し、道中・大名行列・蓮台渡し等の実景を入れて、昔の旅のイメージ化が深まるよう描いた映画。
1-3-77 町人の文化
~歌舞伎と浮世絵~
20 小・高学年~一般  江戸時代、大商人の財力に支えられて、町人の文化が生まれました。大阪を中心に、京都、江戸に生まれた文化を、歌舞伎と浮世絵に見ていき、それらが町人にどのように受け入れられたかを描きます。
1-3-78 藩校と寺子屋 22 小・高学年~一般  江戸時代の代表的な教育機関であった藩校と寺子屋の様子を再現し、幕府の政策維持のため、また日本の近代化のために、当時の教育が果した役割について考えます。(文部省特選)
1-3-79 蘭学をおさめた人びと 20 小・高学年~一般  江戸時代中期、杉田玄白らによるターヘルアナトミア(解体新書)翻訳の3年半の苦心を中心にしながら、蘭学に取り込み、これを発展させてきた人々の努力や、蘭学の発展が及ぼした社会的影響について描きます。(文部省選定・教育映画祭優秀賞)
1-3-80 幕末から維新へ 20 小・高学年~一般  江戸時代末期、長州藩の城下町―萩に開いた吉田松陰の松下村塾に学んでいた高杉晋作と、木戸孝允、伊藤博文などの若者たち。安政の大獄と桜田門外の変、薩英戦争と下関戦争、薩長同盟と倒幕の動き、大政奉還と五ヶ条の御誓文など。幕政の動きや諸外国との対応の中で、世界の情勢に目覚めた若い武士たちの活躍を描いていきます。(文部省選定)
1-3-81 ショキング・オ・ジャポン
~ビゴーが見た明治の日本~
53 一般  1882年、かねてあこがれていた木版浮世絵の国、日本にやってきたフランス人画家・ビゴー(1860~1927年)。彼は、当時の日本において大胆な言論諷刺活動を展開し、数千の作品を描きました。それは、「大日本帝国憲法」発布直前の日本近代における重要な転換期でした。
1-3-82 素晴らしき冒険者たち 第三部
スパイス戦争
43 中学生~一般  バスコ・ダ・ガマのインド洋横断によってコショウの原産地が発見されて、ヨーロッパ各国がアジア侵略を開始します。そして、各植民地への労働力確保のため、アフリカの奴隷狩りの悲劇が生まれます。史実に基づいて現地取材した作品。
1-3-83 竹取物語 24 中学生~一般  仮名文による我が国最初の文学作品とされる竹取物語の世界を、宮内庁所蔵「かぐや姫絵巻」を背景に映画化したもの。竹の中から生まれ、やがて月世界に帰っていくかぐや姫の物語を、実写と絵巻を巧みに交じえ美しく描いた作品です。(文部省選定)
1-3-84 徒然草 24 中学生~一般  若くして宮廷を去り、思索と体験を重ねた兼好法師の人生観を平淡優雅な文章でつづった“徒然草”は不朽の名をとどめています。この映画は、その無常観、論理観、人生観などを徒然草画帖を中心に実写を交じえて、中世穏者文学の美の極致にせまります。(文部省選定)
1-3-85 枕草子 24 中学生~一般  枕草子に描かれている平安の四季や、清少納言のものの見かた、優れた文章表現を、枕草子絵巻や当時の衣・食・住の再現などにより説明しています。(文部省選定)
1-3-86 絵図に偲ぶ江戸のくらし 23 中学生~一般  文京区の本郷通りは、昔将軍の日光御成道といわれ、この通りに安政年間に住んだ髪結い「えび床」、伊せや吉左衛門という人が詳しい絵図を二巻残しています。この人が自ら記録した素朴な絵図は、当時の人々の暮らしの姿や町の様子や風習が生き生きと記録されていて、今は消滅したもの、変化したものを現在の街と対応し、交互に織り交ぜながら、江戸時代の庶民の生き方を偲んで行きます。(文部省特選)
1-3-87 武田の里
~ふるさとを語れる人になろう~
47 一般  富士川の上流、釜無川と南アルプスの懐に抱かれた山梨県韮崎市は、美しい自然と歴史とロマンの町です。武田氏の発祥と滅亡の悲哀を伝え、考古学上名高い坂井遺跡など、まさに心や言葉につながるふるさとです。この映画は、郷土映画としての要素を伝統的にまとめたもので、自分のふるさとの正しい認識や理解を深めることの必要性を訴えています。
1-3-88 円空 30 一般  「独自の造型性」、「強靭さ」、「強い庶民感覚」、「想像力が豊か」…と、これは、円空仏に冠されたさまざまな形容であり、その彫刻芸術は現代においても高く評価されています。この映画は、多く日本の中部山村に残り、人々の間に今も守り伝えられている円空仏の魅力を、造形的な面だけにとどめず巾広い解明から彫像に目を据える中で探っていきます。
1-3-89 近代文学シリーズ  島崎藤村 25 高校生、一般  明治・大正・昭和にわたり数多くの作品を発表した島崎藤村の生涯と、その人間性を「初恋」「夜明け前」などの代表作によって紹介するとともに、作品とゆかりのある土地を訪ね、その土地と深いかかわりを持つ藤村文学の特性を明らかにします。(文部省選定)
1-3-90 近代文学シリーズ  北原白秋 25 高校生、一般  「邪宗門」「思いで」「桐の花」など数多くの詩集や歌集を発表した北原白秋の生涯とその人間性を、それぞれの作品を背景に説明しています。(文部省選定)
1-3-92 武家社会と鎌倉文化 22 中学生~一般  鎌倉時代は日本の歴史における一つの大きな転換期でした。この映画は、土地を仲だちにした主従関係でしっかりと結ばれた鎌倉時代の武家社会、その武家社会を背景にした、新仏教を中心とする個性的な鎌倉文化の特徴をテーマに、当時の具体像を人物、舞台、社会などと関連させながら描きます。(文部省特選・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-93 室町時代の社会と文化 25 中学生~一般  足利尊氏による室町幕府の成立と政治のあらまし、日明貿易や倭寇、応仁の乱後の戦国大名の台頭等の政治史、産業の発達に伴う農村や都市の発達と特色及び庶民文化の芽生え等について、貴重な文化財や遺跡などによって描き、室町時代の時代像を全体的かつ具体的に描いています。(文部省選定)
1-3-94 安土桃山の社会と文化 24 中学生~一般  信長、秀吉による全国統一、鉄砲やキリスト教の伝来、南蛮貿易によるヨーロッパ文化の流入等によって、安土桃山時代は日本歴史上に大きな意義を画しています。このきわめて躍動的な時代の社会と文学の具体像と特色を、貴重な文化遺産や歴史的景観を交えて描き出します。(文部省特選・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-95 キリシタンとヨーロッパの文化 20 小・高学年~一般  16世紀、日本人は、初めてヨーロッパ人とヨーロッパの文化に接しました。鉄砲、キリスト教、そしてヨーロッパの学問、風俗など―この映画は、ヨーロッパ各国との関係やキリスト教が日本人の心に与えた影響等について、種々の歴史資料にもとづき描いていきます。
(文部省選定・教育映画祭最高賞)
1-3-96 元禄文化 22 中学生~一般   江戸時代に町人の中から興り、庶民の間に根づいて絢爛とくりひろげられた元禄文化。その町人文化の特色と大要を、現代に今なお受け継がれている歌舞伎や人形浄瑠璃、染色等、現代文化の基盤となっている数々の文化遺産を通して描き出します。
(文部省特選・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-97 化政文化 25 中学生~一般  近世を通じて最も文化の爛熟した時代と言われる文化、文政時代に焦点を当て、鎖国という障壁の中で蘭学と国学を中心とする学問・思想の新しい動きと教育・文化の広がり及び地方の生活・文化について歴史的資料を駆使して描きます。
(文部省選定)
1-3-98 女性文化史3 
いきの時代~江戸が育てた女性美~
30 一般  この映画は、江戸中期以降に生まれた独自の江戸文化、特に女性風俗と美意識に焦点を当て描いています。まず、江戸の衣装、髪型の特徴、変化を詳しく追って、それが江戸の女性美と深く結びついて江戸の美をはぐくんできたことを示します。そして江戸後期の「いき」が深川芸者などを中心とした、女性の社会進出の中から生まれてきたことを示し、それがまた時代を超えて現代にも通じていることを説明します。(文部省選定)
1-3-99 女性文化史1
平安の幻想
30 一般  この映画は、葵祭をはじめ、京都御所、絵画、書などさまざまな有形、無形の文化財などにより当時の文化を紹介するとともに、この時代の女性の生活と風俗を解説していきます。(文部省選定)
1-3-100 女性文化史2
幽玄の誕生
21 一般  この映画は、室町時代を代表する文化である能と、室町時代の女性風俗とのかかわりあいを語りながら、能面と、この時代の女性美との関係にふれてゆきます。そして、能面のなかに、室町時代の女性の美意識が集約されていることを多角的に分析し解説していきます。
No.101~172
No. 作品名 時間(分) 対象 内容
1-3-101 幻の錦 43 一般  今世紀の初め、シルクロードへおもむいた大谷探検隊が、西域トルファンの地底の墓から持ち帰ったミイラの顔は、一片の錦の仮面におおわれていました。京都の織物研究家は、その錦の断片に昔から法隆寺に伝わる由来不明の国宝「獅狩文錦」の謎を解く鍵がひそむことを発見します。この錦から華麗な古代錦が復元されていく過程の中で、かつて日本、中国西域を結んだ歴史の糸が解きほぐされていきます。(文部省選定)
1-3-102 深川芭蕉庵
~松尾芭蕉の生涯~
30 高校生、一般  俳諧の世界に生き、旅の生活をおくった松尾芭蕉の生涯を、東京におけるゆかりの地、深川芭蕉庵を中心に描いています。
1-3-103 出羽三山と芭蕉
~奥の細道から~
30 高校生、一般  奥の細道にうたわれている、出羽三山参詣のおりの史跡をたどりながら、松尾芭蕉の旅の心についてとらえています。(文部省選定)
1-3-104 清盛から頼朝へ 22 小・高学年~一般  武士の出現、源氏と平氏の争いを経て、平氏の政権時代、そして頼朝の挙兵により平氏が敗れ、鎌倉時代が成立するまでの過程を、残された建造物や史跡、絵巻物などの資料をもとに説明しています。(文部省選定)
1-3-105 信長・秀吉・家康 21 小・高学年~一般  戦国時代から全国統一への布石を敷いた信長、その跡を継ぎ、力強く歩み出した秀吉、そして天下統一を果たした家康。劇映画のフィルムをまじえながら、それぞれの人物と業績を対比し、天下統一に至る時代の流れを鮮やかに描きます。(文部省選定)
1-3-106 城と城下町 20 小・高学年~一般  室町時代に生まれ、大いに栄えた城下町とはどのような都市か。その成立のしくみや性格を描きながら、都市の発達の中で、城下町の果たした役割や意義について考えていきます。(文部省選定)
1-3-107 家光と江戸幕府 22 小・高学年~一般  江戸幕府の基礎を固めるうえで大きな役割を果たしたといわれる三代将軍家光にスポットをあて、その制度や時代背景を、文化財として保存されている建造物や種々の資料をもとに描いています。(文部大臣賞・文部省特選・教育映画祭最優秀作品賞・東京都教育映画コンクール銀賞)
1-3-108 江戸時代中ごろの町人と農民 20 小・高学年~一般  江戸時代中ごろにおける町人の様子を、江戸の商人三井高利と大阪の商人淀屋辰五郎に焦点をあて説明し、さらに当時の農民の様子などについて資料をもとに説明しています。(文部省選定)
1-3-109 大名と大阪の商人
~細川と鴻池~
20 小・高学年~一般  江戸時代における大名は財政的に苦しんでおり、商人から借金していた。反面、商人は財を蓄え、次第に力を増してきたことを、熊本の大名・細川と大阪の商人・鴻池を例に、具体的な数字や貴重な文化財をとおし説明しています。(文部省選定・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-110 宿場町 20 中学生~一般  この映画は、中山道を中心に東海道、北国街道、会津西街道の昔日の面影をよく残す宿場町を紹介し、その町並の文化史的価値ならびに建造物を通して宿場町の機能を描いています。宿場町の全体像を描いたものとしては、日本で初めての作品。
1-3-111 福沢諭吉と文明開化 20 小・高学年~一般  江戸時代から明治へ、新しい世の中を開いていくうえで大きな業績を残した福沢諭吉の働きを中心にしながら、文明開化の様子や明治初期の時代的特色について描いています。(文部省選定)
1-3-112 明治維新への道 25 中学生~一般  ペリーの来航、開国による社会の混乱の中で、幕府が崩壊し、明治維新に至る時代の流れ、交錯するさまざまなファクターを、貴重な歴史的資料を駆使して描きます。(文部省選定)
1-3-113 大久保利通 22 中学生~一般  明治維新の原動力となり、近代日本建設の礎をつくった政治家、大久保利通の足跡とその人間像を忠実にさまざまな資料をもとに描いています。
1-3-114 近代百年の歩み(7) 
昭和(4) 国際社会の中の日本
20 小・高学年~一般  大阪万博以降の時代の歩みを主に、産業や経済の動向に焦点を絞って描きます。そして、国際化の進む時代背景の中で、今日の日本が国際社会の一員として、世界の国々と密接なかかわりをもちながら、歩んでいるのだということを、具体的な映像によって浮びあがらせます。
1-3-115 松本城 29/白黒 小・高学年~一般  松本盆地のほぼ中央、平城ながら山や川に囲まれた天然の要害を利用して作られた松本城。370年余りを経てきたこの城を昭和25年から約6年にわたって行われた大修理の記録を中心に、城の内部構造、城の歴史などをくわしく説明します。(文部省特選)
1-3-116 松山城 30 小・高学年~一般  300年余の歴史をもちながら焼失した伊予松山城。この映画は、焼失後再建したときの記録で、材料から木組一切が古式にのっとって作られていく様子を、城の歴史を織りまぜながら説明していきます。
(文部省選定)
1-3-117 甦える鉄剣 31 中学生~一般  稲荷山古墳から発掘された鉄剣、その鉄剣の銘文の研ぎ出し作業の過程を追いながら、金文字にこめられた日本の古代史について説明しています。
1-3-118 銅鐸をつくる 20 中学生~一般  弥生時代とともに姿を消してしまった銅鐸は、いまだに考古学の謎の一つとされています。出土した銅鐸を紹介しながら、その一つ流水紋の銅鐸を復元し、その持つ意義を考えます。
1-3-119 海獣葡萄鏡 15 中学生~一般  高松塚古墳の副葬品の一つとして発見された海獣葡萄鏡。その鏡の目的や文様の持つ意義について、現存する各種の鏡をまじえて解明します。(文部省選定)
1-3-120 岩宿の発見
~日本の石器時代~
40 中学生~一般  群馬県岩宿の赤土から発見された旧石器の意味を考え、さらに、全国各地からの出土品を紹介しながら、それがどのようにして作られてきたかを描きます。(文部省選定)
1-3-121 ぶんきょうゆかりの文人たち 38 高校生、一般  明治以降、東京・文京区に数多く住んだ文人たち。その一人森鴎外とのかかわりあいを通し、明治という時代を描いています。(文部省選定・キネマ旬報ベストテン1位)
1-3-122 よみがえる光琳屋敷 35 高校生、一般  尾形光琳の晩年の屋敷が復元された。それは、光琳直筆の平面図のほか茶室の図や仕様書、見積書などの資料が豊富に残っていたからである。この映画は、光琳屋敷の復元の過程を克明に描くとともに、光琳芸術についてわかりやすく解説しています。(文部省特選)
1-3-123 幕末に生きる 中岡慎太郎 57 高校生、一般  幕末の頃、坂本竜馬とともに日本の変革のため活躍し、30歳の若さで暗殺された中岡慎太郎の生涯を描いたもので、当時のめまぐるしい世情の動きの中で、時代に立ち向かっていった彼の姿をとらえています。(文部省選定)
1-3-124 古墳の発掘
~宮中野古墳群・大塚古墳~
33 中学生~一般  一つの真実を明らかにするために、さまざまなアプローチの仕方があり、また試行錯誤とがある。この映画は、たんなる大塚古墳の発掘記録というだけでなく、調査の進め方や、研究・勉学に全力で打ち込む先生と学生の姿を追求した作品で、古代東国の謎の解明に迫る考古学のヒューマンな世界をうかがうことができます。
1-3-125 万葉集の心 25 高校生、一般  我が国最古の歌集として知られる万葉集。その中の、東歌や防人の歌など代表的なものをとりあげ、遺跡や自然景観を背景に作者の詞にたくした心情などについてとらえています。(文部省選定・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-126 近代文学シリーズ  石川啄木 26 中学生~一般  過酷なまでの貧困と病苦の生活体験を歌いつづけた天才詩人石川啄木。その生涯はわずか27年であったが、彼ほど長い期間にわたって多くの読者を持ち続けた近代歌人も少ない。代表的な作品の数々の朗読を織り込みながら、鮮烈に生きた啄木の生涯をたどり、その魅力の秘密をさぐっていきます。(文部省選定)
1-3-127 近代文学シリーズ  芥川龍之介 29 中学生~一般  「羅生門」「蜘蛛の糸」など大正から昭和にかけ多くの作品を発表した芥川龍之介の生涯と人間性を、それぞれの作品を背景にとらえています。(文部省選定・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-128 国宝「源氏物語絵巻」 58 高校生、一般  貴重な文化財、国宝「源氏物語絵巻」(現在19編)を映像収録するとともに、「源氏物語の情趣」を語りあげ、併せて建物・衣装・絵画技法など当時の「王朝文化」を映像化し、「平安の夢と憧れ・平安の美」をまのあたりに再現します。(文部省特選・教育映画祭最優秀作品賞)
1-3-129 古典文学の背景  平安貴族の生活 25 高校生、一般  平安時代における風俗習慣や行事の様子を、絵巻物や資料をもとにとらえるとともに、当時の文官や武官、女性の装束を再現するなど王朝文学に登場する生活様式について説明します。(文部省特選)
1-3-130 わざとちえ
~産業近代化のあゆみ~
21 高校生、一般  鉄鋼や生糸、綿紡績を中心に幕末から明治後期にかけて、従来の農業を中心とした産業から、工業を中心とした産業近代化への歩みについて説明しています。(文部省選定)
1-3-131 近代文学シリーズ  志賀直哉 26 高校生、一般  的確な描写と簡潔な文体で知られる志賀直哉の生涯を、「城の崎にて」「暗夜行路」などの主要な作品と背景を紹介しながらたどっていきます。また、作家の安岡章太郎氏が直哉の人と作品について語ります。(文部省選定・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-132 井原西鶴 26 中学生~一般  近代文学の代表的作家「井原西鶴」は、俳諧から浮世草紙(小説)の世界で多くのすぐれた作品を世に残しています。この映画では、「好色一代男」や「日本永代蔵」などの西鶴の代表的な作品を取り上げ、時代的な背景やその特徴を明らかにしています。(文部省特選)
1-3-133 古今和歌集 25 中学生~一般  古今和歌集は力強さや生々しい直接的な表現よりも婉曲な言い回しや、繊細さや優美な表現に重きをおいた歌集です。この映画は、後世の詞歌に大きな影響を与えた古今和歌集を取り上げ、そのなかの代表的な歌人とその歌を風景や絵巻など資料によって映像化、歌の朗読をまじえて歌人や時代背景について理解を深めさせてくれます。(文部省特選)
1-3-134 宮沢賢治 25 高校生、一般  「注文の多い料理店」や「銀河鉄道の夜」などによって、今ではなじみ深い詩人ですが、その評価が高まったのは死後何年か後のことでした。彼の作品世界の宇宙的広がりは、土と信仰に生きた賢治の実生活の表象といえます。主要作品の朗読を交えながら、真摯な生涯と作品の背景を紹介しています。(文部省選定)
1-3-135 古典文学の背景  中世武士の世界 26 中学生~一般  平家物語や方丈記、徒然草にみられる時代的背景を、特に武士の世界に焦点をあて、当時の武士のくらしや東国武士と西国武士の違いなど、中世武士の背景について説明しています。(文部省選定)
1-3-136 平家物語 25 中学生~一般  平家物語の成立やその時代的背景についてとらえるとともに、著名な部分を絵巻物やそれにまつわる遺跡を背景に朗読するなど、平家物語をダイジェストにまとめています。(文部省選定)
1-3-137 森鷗外 25 高校生、一般  舞姫、高瀬舟などの著作から、評論、翻訳と幅広い活動をくりひろげ、近代文学の重鎮として足跡を残した森鴎外の生涯を、数多くの資料を背景に説明しています。(文部省選定)
1-3-138 高瀬舟 45 高校生、一般  森鷗外原作「高瀬舟」を素材に映画化したもので、弟殺しの罪で島流しの刑を受けた喜助が、護送する高瀬舟の中で、役人に語る自分の生いたちと貧しさから生じた罪の物語を、ドラマ構成で描いています。(文部省選定)
1-3-139 松尾芭蕉 26 高校生、一般  芭蕉は三代将軍・徳川家光のころの寛永21(1644)年、伊賀の国で武士の子として生まれた。しかし、29歳の時、武士の身分を捨て江戸へ出て俳諧の道へと進む。その後の芭蕉の俳諧宗匠への道は―。時代背景とともにその生涯を追います。
1-3-140 奥の細道 28 中学生~一般  松尾芭蕉が、曾良とともに旅してつづった“奥の細道“を、芭蕉の歩んだ道をたどりとらえたもので、それぞれの土地で句にたくした芭蕉の想いや、その人となりについて説明しています。(文部省選定・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-141 発掘・吉野ケ里遺跡
~よみがえる邪馬台国~
45 高校生、一般  「宮室・桜観・城柵を厳かに設け、常に人有りて兵(器)を持ち守衛す」日本の歴史上最大の謎とロマンを秘めた女王卑弥呼の国、邪馬台国の様子を伝える魏志倭人伝の一節です。今まで文献の中でしか伝わらなかった古代王国の姿を具体的に教えてくれるのが、平成元(1989)年全貌を表わした吉野ケ里遺跡です。
1-3-142 日本歴史の流れ 33 中学生~一般  飛鳥・奈良時代の中国文学の摂取、平安時代におけるその日本化、安土桃山時代の南蛮文化の渡来、幕末から明治にかけての西洋文化の影響など文化史の側面を中心に、現在に残る美術品、建築、伝統芸能などを日本各地にたずねて描きます。(文部省選定)
1-3-143 弘法大師  空海 43 高校生、一般  奈良から平安時代の転換期に、宗教改革や農民のための治水工事など多くの偉業をなした空海の生涯を、現存する資料や空海ゆかりの地を背景にとらえています。(文部省選定)
1-3-144 源氏物語
~若紫~
25 中学生~一般  「源氏物語」は全巻54帖からなる長編古典文学であり、11世紀の初めごろ完成しました。この映画は、源氏物語の一節「桐壺」から始まり、光源氏と若紫がめぐり会う流れの中で、特に「若紫」ににポイントをおいてまとめたものです。文章の朗読、源氏絵、解説などで源氏物語の内容だけでなく、人物や情景にせまります。(文部省選定)
1-3-145 伊勢物語 25 中学生~一般  「伊勢物語」は、歌物語ともよばれ、和歌を中心において、叙情的な文章でまとめた作品である。この映画は、125段からなる物語の中から、その代表的な歌と文章をとりあげて、伊勢物語の特徴を解説していきます。解説は、第一段「初冠」、第九段「あづま下り」、第二十三段「筒井筒」、第八十二段「渚の院」、第八十四段「さらぬ別れ」に加えていきます。(文部省選定・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-146 方丈記 25 中学生~一般  「方丈記」の作者、鴨長明の生い立ちと時代の背景にふれながら、わずか一万字たらずの文字でまとめられた方丈記の内容と特徴をわかりやすくまとめていきます。また方丈記とゆかりのある場所や建物の実写、絵巻、屏風絵、絵図などを紹介し、古典に楽しく親しめるように工夫してあります。(文部省選定・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-147 江戸時代の朝鮮通信使 50 中学生~一般  江戸時代のけんらん豪華な朝鮮通信使の歴史的意義とその華やかな文化交流の事実は、あまり知られていません。朝鮮通信使は、徳川幕府が朝鮮から招いた大文化使節団です。幕府は、秀吉の朝鮮侵略で途絶えた国交の回復を願い、李氏王朝の使節を1607年に招きました。以後計12回、来日しています。この映画は対馬から瀬戸内を抜け、大阪から江戸までの道程を追い、各地で行われた交流の様子を浮きぼりにしていきます。(文部省選定)
1-3-148 森と縄文人 38 一般  今からおおよそ1万2千年前、人びとは、亜寒帯の針葉樹林と交替して新たに形成されつつあった湿帯の落葉広葉樹林の中で、新たな環境への対応を迫られていました。減少していく獣に代わる新たな食料源の確保です。幸いなことに新しい森は、豊かな実りを保証しました。そして土器の登場がその利用に途を開きました。人びとは、森を破壊することなく、森とともに生活する共存の道を選びましだ。(文部省選定・教育映画祭最優秀作品賞)
1-3-149 アメリカ合衆国の誕生 25 高校生、一般  17世紀初頭に北米大陸に入植したイギリス人は、食料不足等に悩まされましたが、先住アメリカ人に生活方法や農作物の栽培方法を教わりながら苦難の道を歩み始めます。やがて18世紀後半には、イギリス本国の圧政から解放をめざして闘います。独立宣言の採択、合衆国憲法を制定して、共和制と三権分立による新しい国家が誕生するまでを描きます。
(文部省選定)
1-3-150 ばさらの時代 28 一般  鎌倉幕府が倒れ、南北朝の動乱が始まった時代は、歴史の大きな転換点となりました。政治、社会、文化の全般にわたって、きわめてドラマチックな変化が起きたのです。この「太平記」の時代、婆娑羅の風潮が一世をふうびしました。常人とは異なる衣装・振舞で注目を集め、奇抜な生き方をしようという流儀です。能、花、茶の文化も、この婆娑羅の中で原形を作りあげました。そのばさらの姿を追います。(文部省選定)
1-3-151 土佐日記 29 高校生、一般  「土佐日記」は、平安朝の歌人、紀貫之によって“かな文字”で書かれた日記です。この映画は、3ヶ月の船旅の日記の内容と関連のある土地の実景や遺跡、絵図等を示すと同時に、日記文の要点になる部分の朗読をとりあげながら、古典に楽しみ、関心を高めることをねらいとして製作されたものです。(文部省選定・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-152 貴族のくらし 20 小・高学年~一般  藤原道長、紫式部、清少納言の活躍した平家時代の中頃、貴族と呼ばれる人々はどのような生活をしていたのかを探ります。貴族による政治形態や、公・私にわたる生活様式、貴族のくらしを支配していた精神的背景も取りあげ、日本風の文化が生まれたことについて探ります。
1-3-153 戦後50年の歩み
(ビデオ有り:1-3-40)
20 小・高学年~一般  終戦時の混乱から、復興、そして高度成長への発展の道を歩んできた日本。戦後50年という時代の大きな区切りを迎えて、この半世紀の歩みを政治・経済・社会などさまざまな分野にわたって回顧し、その意義を深めるとともに、今、日本が直面している問題や、これから進むべき道などについて解説します。
1-3-154 近世の技術と生活
~文字の普及~
21 中学生~一般  江戸時代中頃までは、文字を読める者は多くありませんでしたが、近世後期から19世紀にかけて庶民の間に広く普及しました。最近の研究では、寺小屋は全国で6万あったと考えられ、幕末の識字率は、世界的に見ても極めて高かったといわれています。この作品は、文字が人々にどのような影響を与え、近代日本を築く大きな役割を担ってきたかを描きます。(文部省選定)
1-3-155 長安と唐の文化
(ビデオ有り:1-3-41)
21 高校生、一般  7世紀の初めから10世紀にかけて、中国を統一していた唐王朝は、その200年にわたる支配の中で、かつてない異色あふれる唐文化を育てあげました。この作品は、これら唐文化発展の様子を、都・長安(現在の西安)を背景に捉えながらその文化が東方に伝わり、日本の平城京に天平文化を花開かせたことなどにも言及しています。
(文部省選定)
1-3-156 総力戦という戦い
~第一次世界大戦~
(ビデオ有り:1-3-42)
21 高校生、一般  1914年7月から4年3か月にわたって繰り広げられた第一次世界大戦。この大戦は、色々な意味で人類が初めて体験する壮絶な戦いでした。この作品は、両陣営の戦争の経緯や勝敗の行方を追うのではなく、各国の国民がどのように戦争に参加し関わったかを探り、「総力戦」と呼ばれた第一次世界大戦の意味を考えようとしたものでした。
(文部省選定・教育映画祭最優秀作品賞)
1-3-157 王の墓 埋もれた都市
(ビデオ有り:1-3-43)
22 高校生、一般  古代文明のうち最も早く成立したオリエント文明は、メソポタミアとエジプトの二つの文明圏からなります。治水と灌漑に基づく神権政治が築き上げたこの二つの世界には、共通性と際立った対照性が見出されます。二つの文明の遺跡や出土物をとおしてその特質を探ります。(文部省選定)
1-3-158 世界に開かれた窓
~出島と朝鮮通信使~
20 小・高学年~一般  江戸幕府は、島原の乱をきっかけにキリスト教の取り締まりを厳しくし、1639年にポルトガル船の来航を禁止しました。その中でオランダと中国は、長崎の出島で貿易することを許されましたが、出島以外の対馬でも外国との交流があった。朝鮮半島から500人からなる使節団が送られてきました。この作品は、鎖国時代の日本の外交と貿易について描きます。(教育映画祭最優秀作品賞)
1-3-159 大仏をつくる
~奈良時代~
20 小・高学年~一般  奈良時代で最も栄えたのは聖武天皇の時代です。天皇が即位して間もなく、貴族間に闘争が起こり、また、伝染病の流行により、世の中は不安に包まれました。天皇は仏教の力でその不安を取り除き、平和な世の中になることを願って奈良の都に東大寺を建立し、大仏を造りました。大仏の鋳造工程、奈良時代の国力と仏教中心の文化を紹介します。(教育映画祭優秀作品賞)
1-3-160 更級日記 25 中学生~一般  更級日記は、菅原孝標女によって書きつづられた作品。彼女の生い立ちと、上総の国から京へ上る旅の間に見聞した出来事や考え事を、実写と多くの資料を使って説明します。(文部省選定・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-161 革命のロシア
(ビデオ有り:1-3-49)
23 高校生  20世紀最大の実験「ロシア革命」。ソ連崩壊から、革命の掲げた理想と現実、その栄光と悲惨の両面をレーニンにまでさかのぼり、スターリン期の実態も含めて見つめます。記録映像資料・数字データ等も添えて、今日的視点から「ロシア革命」の歴史的意義を考えます。
(文部省選定・教育映像祭優秀作品賞)
1-3-162 パリの革命
(ビデオ有り:1-3-48)
22 高校生  パリの民衆は革命をどのように生きたか?8月10日の蜂起やジャコバン独裁の実相、ヴァンデの反乱など、カルナヴァレ博物館の協力で当時の民衆像を鮮明に再現します。また、女神や祭典、音楽、各種のシンボルといった“政治文化”の新視点からも革命を紹介します。(文部省選定)
1-3-163 今昔物語集 24 中学生~一般  今昔物語集の成立や特徴を解説するとともに、「袴垂(はかまだれ)」「馬盗人(うまぬすびと)」などの代表的な話を取り上げ、絵巻や実写などで描きながら、古人の生活やものの見方にふれ、興味・関心を高めるために製作した作品。
1-3-164 万葉集 24 中学生~一般  万葉集の中から代表的な歌人とその歌を取り上げ、歌の舞台となった風景や映像資料を交えて鑑賞するとともに、作者や時代背景などについて描いた作品。
1-3-165 稲荷塚古墳
~八角形墳の謎に迫る~
32 中学生~一般  多摩市にある都内でも有数の古墳「稲荷塚古墳」が横穴式石室の風化により、保存強化作業の上、埋め戻されました。その発掘調査による成果などから築造技術を解明するとともに、全国で11例しか発見されていない八角形墳の謎に迫ります。(文部省選定)
1-3-166 イギリスの産業革命 20 中学生~一般  18世紀半ば頃イギリスに起こり欧米から日本に及んだ産業革命は、なぜイギリスで始まったのか。繊維工業に始まり、やがて社会を大きく変えて行った変革の全体像を、イギリス各地に残る遺跡や遺物を通して描き、これがもたらした世界的影響を考えます。
(教育映画祭最優秀作品賞)
1-3-167 南北戦争と黒人奴隷解放 26 中学生~一般  19世紀初頭、アメリカ合衆国では工業の北部と農業の南部の間に奴隷制をめぐっての対立が生じました。南北戦争の歴史的背景を解明しながら、黒人奴隷解放への軌跡をたどり、今日のアメリカ合衆国の内情に迫ります。
(教育映画祭優秀作品賞)
1-3-168 大化の改新 22 小・高学年、中学生  聖徳太子が掲げた理想を受け継ぎ、中大兄皇子や中臣鎌足が中心になって行った大化の改新を、再現ドラマやイラスト・アニメなどによって古代を実感させながら描きます。(文部省選定・教育映画祭優秀作品賞)
1-3-169 藤原道長 15 小・高学年、中学生  11世紀のはじめ、藤原道長が他の貴族を抑えて政治の実権を握ったころに焦点をあてて、貴族の政治や生活・文化などわかりやすく描きます。
(文部省選定)
1-3-170 聖武天皇 15 小・高学年~一般  聖武天皇の時代、都のおかれた平城京の様子や東大寺や巨大な大仏の建立の歴史的背景を、平城京の模型やアニメで表現し、わかりやすくまとめた作品。(文部科学省特選)
1-3-171 紫式部 15 小・高学年~一般  紫式部が源氏物語を書いた時代を、大和絵や寝殿づくりの家、十二単や束帯などから具体的に説明し、併せて「かな文字」の発明、日本風の文化の誕生を描き、紹介します。(文部科学省選定)
1-3-172 対馬藩にみる鎖国時代の国際交流 20 中学生~一般  江戸時代の日本は鎖国体制で、幕府の直轄都市・長崎のみが、海外への窓口だったといわれています。しかし、対馬は当時、日本にとって唯一の正式な国交を持った朝鮮との窓口でした。残された記録や風俗を訪ねながら当時の様子などを描きます。(文部省選定・優秀映画鑑賞会推薦・映倫青少年映画審議会推薦)

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