昔の防虫対策 ②ハエ取りびん


昔の人もハエには悩まされていました。今のように殺虫剤がなかった時代、どのようにしてハエを退治していたのでしょうか?
写真のガラス容器は、ハエをおびき寄せて退治するための道具です。
右図をごらんください。下に紙や小皿を置いて砂糖や酢・酒などのハエの好物を入れ、容器の中には塩水やコメのとぎ汁などを入れます。においに誘われ、びんの下から中に入ってしまったハエが、塩水や米のとぎ汁の中に落ちてとうとう死んでしまうという仕掛けです。
そして上のフタをはずし、中の水ごとハエを捨てます。明治から昭和にかけて使われました。
 


ハエ取りびんのしくみ
 
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