昔のあかり ①行灯(あんどん)


江戸時代になると、菜種油(なたねあぶら)やろうそくが盛んに作られるようになり、それらを使ったさまざまな照明具が広まっていきました。
代表的な灯りの道具として、室内では行灯(あんどん)燭台(しょくだい)、屋外では提灯(ちょうちん)龕灯(がんどう)が使われました。
行灯おもに室内で使われていた照明具で、油皿やロウソクの火が風で消えないように、木枠に和紙を貼っています。もともとは屋外を歩くとき、足元を照らすために用いられていました。室町時代ごろから使われていましたが、持ち歩きに便利な提灯や手燭(てしょく)が広まると室内に置く灯りとして使われ、さまざまな形のものが作られました。
 
行灯の中 行灯
 
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