白木公民館裏の堀越公会堂に隣接するこども広場には、「松浦泰次郎君頌徳之碑」が立っています。
頌徳碑とは、功績あった人の徳をほめたたえる記念碑です。
松浦泰次郎(まつうら たいじろう)氏は、高田郡秋越村に生まれ、1890年代(明治20年代)後半に兄の加藤多市氏とともに缶詰工場を創業し、広島でも最大規模まで発展させ、1909年(明治42年)には広島瓦斯株式会社(現広島ガス)の設立に関わり、4代目代表取締役に就任し、広島でのガス事業の発展に寄与して、広島商業会議所会頭も務められました。
社会事業や教育事業にも熱心に取り組み、1914年(大正3年)には、現在の広島南特別支援学校のもとになっている広島聾唖学校を吉島に設立しました。
「ヘレン・ケラー」も訪れたこともあります。
コロナで遠出が難しくなっているこの時期だからこそ、身近にある史跡や碑を訪ねて、地域の足跡を辿ってみると、新しい白木の姿が見えてくるかもしれませんよ。

