令和8年8月19日(水)~21日(金)、35名の4年生から6年生のこどもたちを対象に「感動塾・みちくさ」を開催しました。(208名からの応募があり抽選を行いました。)
今回のテーマは、「ひかりのチカラを手に入れよう」です。事前に指導者となる大学教授や中学校・高等学校の先生方を中心に構成する企画検討委員会を開催し、「光の特性に関わる実験・観察(分光・合成など)」「光の秘密基地を調査せよ(ブラックライトによる実験・観察)」「目指せ!フォトグラファー(ピンホールカメラの製作・撮影・現像)」「ソーラーパワーを使いこなそう(ソーラーカーの工作・実践)」など、「光」について、こどもたちがワクワクドキドキするような具体的な観察や実験、工作などの活動内容を検討しました。
また、公募した学生ボランティアを対象に、ボランティアの意義やこどもたちへの支援の仕方、実際の活動内容について理解を深めるための事前研修も行いました。
1日目 8月19日(水)】
〔開塾式・デモンストレーション〕
午前中の開塾式では、広島市こども未来局こども青少年支援部 舟津部長様の挨拶、来賓や「感動塾・みちくさ」実行委員会の皆様の紹介、所長・参加者代表挨拶などを行い、参加しているこどもたちと今回の目的やテーマなどを改めて確認しました。
続いて、今年度末の当所の閉所に伴い、今回が当所での最後の「感動塾・みちくさ」となるため、これまで長きにわたりお世話になった3名の講師の先生方に、感謝状を授与しました。
その後、記念撮影をして、いよいよ講師の比治山大学の鹿江先生と中学校教諭の門江先生による「光」のデモンストレーションです。デモンストレーションでは、まず、扇風機に取り付けた模様にストロボ光を当てて回転させることで、模様が止まって見えたり、実際とは反対方向に回転しているように見えたりする不思議な現象をこどもたちに見せました。
次に、光の3原色である赤・青・緑の光を使って、2色重ねた時にできる色、3色を重ねた時にできる色などを見せたり、それらの光の前に人が立った時の影のでき方などを見せたりしました。こどもたちは、これらのデモンストレーションの不思議さに、驚きの声を上げていました。
〔光の特性に関わる実験・観察(分光・合成など)〕
午後からは、鹿江先生による「光の特性に関わる実験・観察」を行いました。
まず、簡単な分光器のキットを作り、蛍光灯などの光を見ると色が分かれていことを確かめたり、赤色・青色・緑色のLEDライトを紙コップに入れ、デモンストレーションでも行ったように、2色や3色を重ねてできる色を確かめたりしました。これらの実験や観察を通して、分光や光の合成を体感することができました。
〔光の秘密基地を調査せよ(ブラックライトによる実験・観察)〕
夕食後、門江先生による「光の秘密基地を調査せよ(ブラックライトによる実験・観察)」を行いました。
ブラックライトとは、わずかに眼で見える紫外線を放射する電灯です。ブラックライトの光は、人間の目に見えにくい暗さなのですが、白や蛍光色の物に反応する不思議な光です。
今回は、ブラックライトに反応する物を予想して、いろいろな物を近付けてみて、光るものと光らないものに分ける実験を行い、ブラックライトに反応する物の特長や、日常生活にどのようにいかされているかを知ることができました。
〔星空観察〕
「星空観察」では、はじめに、鹿江先生がパソコンの映像をプロジェクターに写され、今夜の星空の様子や天体の説明をされました。
その後、屋上に上がり、天体望遠鏡を使って、夏の大三角をはじめ、多く星を見ることができました。
【2日目 8月20日(木)】
〔目指せ!フォトグラファー①(ピンホールカメラの製作)〕
午前中は、門江先生による「ピンホールカメラの製作」を行いました。ピンホールカメラに使うのは、お菓子などが入っている直方体や立方体の缶です。
あらかじめ缶の中を黒い塗料で塗り、缶のふたの中央に小さな四角い穴を開けておき、こどもたちは、その穴に合わせて、シャッターとなる小さな穴を針を使って作りました。缶の中に印画紙を貼るのですが、印画紙を光に当ててはいけないので、暗くした部屋に専用の薄暗い赤い白熱球だけの光を頼りにしなければなりません。印画紙を貼ったら、缶のふたをしてガムテープで止めれば完成です。
完成した後、外に出てピンホールカメラを使って、試し撮りをしました。はじめは、なかなか思いどおりの写真になりません。午後からは、いよいよ撮影本番です。
〔目指せ!フォトグラファー②(ピンホールカメラの撮影・現像)〕
昼食後、ピンホールカメラを使っての撮影と現像を行いました。
自分のカメラは、どのくらいのシャッタースピード(シャッター開けておく時間)にすれば自分好みの色の濃さになるのか、カメラをどのように置けば、、構図がうまくいくのかなど、自分の思いどおりの写真に近付けるために、班のメンバーと相談しながら試行錯誤を繰り返しました。
何枚も撮影をして工夫した結果、思いどおりの写真を撮ることができ、こどもたちは満足した様子でした。でき上がった写真を班の中で見せ合ったり、班の中から1枚を選んで、全体の場で見せながら工夫したことなどを発表し合ったりしました。
〔キャンプファイア〕
夜は楽しみにしていた「キャンプファイア」を行い、みんなで火を囲みながら、歌ったり踊ったりして、最高に楽しいひとときを過ごしました。キャンプファイアが心に残ったこどもたちが多かったようです。
3日目 8月21日(金)】
〔ソーラーパワーを使いこなそう(ソーラーカーの工作・実践)〕
最終日の午前中は、白砂先生による「ソーラーカーの工作・実践」を行いました。一人が1個のソーラーカーのキットを作るのですが、細かい作業が多く、班の中で協力し合って作る姿が見られました。
完成したソーラーカーを屋上に持っていき、実際に動くかどうかを試しました。部屋の明かりでは動かなかったソーラーカーが、太陽の光を当たると見事に動き始めました。こどもたちは、太陽の光のパワーを実感し、喜んでいる様子でした。
そして最後に、テーマ「ひかりのチカラを手に入れよう」に基づいて実施した3日間の学びを振り返りました。
〔閉塾式〕
閉塾式では、大型スクリーンに映し出された3日間の様子の映像を見ながら、今回の様々な活動を振り返り、学んだことや不思議に思ったこと、楽しかったことなどを交流するとともに、講師の先生方、学生ボランティアの皆さん、自分たちを参加させてくれた御家族に対しての感謝をしながら3日間を終えました。
本事業で取り上げた観察や実験、工作などの内容は、こどもたちがこれまで学んできた学習を発展させた内容で、少し難しいこともありましたが、学生ボランティアの支援を受けながら、とても意欲的に学びに向き合う姿が見られました。様々な事象について、実際に体験することによって、実感を伴う理解となり、より深い学びにつながる教育活動になったのではないと考えています。
本事業の実施に関わっていただいた全ての皆様に心から感謝しております。ありがとうございました。
参加した子どもたちの感想(一部抜粋)
・今までは、光の三原色のことを何となく分かっていたけれど、今日の学習を通して、あらためてくわしく知ることができてので、楽しかったです。
・今日は、赤、青、緑のひみつを知りました。赤、青、緑を合わせると、白になると知りませんでしたし、日常の中でいっぱい光るものがあることも知りませんでした。
・光には、赤、青、緑があることを知りました。先生のとても分かりやすい授業のおかげで、今、学習している理科の単元とつながりました。ピンホールカメラは、ふつうのカメラと違って、約40秒間、待たないといけないことが分かりました。今、このような実験をしている人が減っていると、先生から聞きました。そこで、私は、家族や友達、周りの人に広めていきたいと思いました。「ソーラー」は「太陽」という意味があることを初めて知りました。どんなことも、まずは基本を知ることが大事だと思いました。
・星空観察で、夏の大三角を見つけられてよかったです。星にはいろいろな種類があることを知りました。ピンホールカメラで写真を撮ることができることが、びっくりしました。最初は、真っ白な写真になったけど、後からはきれいに撮ることができてうれしかったです。太陽の光で車が走ることにびっくりしました。太陽の寿命が100億年だということも聞いてびっくりしました。その太陽の寿命をこえたらどうなってしまうのだろうと思いました。
・星空観察で、夏の大三角や月、金星などを初めて望遠鏡を使って、自分の目で見ることができたので、うれしかったし楽しかったです。ソーラーカーを作るのは、一つ一つのパーツが小さくて難しかったけど、上手に作ることができたので、うれしかったです。外に持っていったら、動いたり動かなかったりしたので、理由を知りたいなと思いました。
・ピンホールカメラは、置いてから40秒待って写真を撮って、液に付けると、写真が浮かび上がってくるのですごかったです。缶で作ることができるし、電気も使わないカメラはすごかったです。
・ソーラーカーを作るのが難しかったけど、手伝ってくれたので、作ることができました。ソーラーカーを走らせるのが、楽しかったです。太陽は、すごいエネルギーを出していることにびっくりしました。太陽は大切な存在ということが分かりました。
・ピンホールカメラを作って、いろいろな所でいろいろな物を撮影して、影の所や日当たりがいい所で明るさが違うことがおもしろいなと思いました。ソーラーカーを作る時に、同じ班の人に教えてもらいながらできたし、屋上でソーラーカーを走らせて、みんなでレースをしたものも楽しかったです。
・太陽の力は、とてもすごいことが分かりました。また、太陽の力は、電気だけでなく、植物の光合成や熱などにも使われていることも分かりました。








































