感動塾・みちくさ

 令和5年8月17日(木)~19日(土)、32人の4年生から6年生の子どもたちを対象として「感動塾・みちくさ」を開催しました。(245人からの応募があり抽選を行いました。)
 今回のテーマは、『「光」のふしぎ発見! 感動体験』です。事前に、指導者となる大学教授や中学校、高等学校教諭を中心として構成する企画会議を開催し、『光』の基本的な性質(直進、反射、屈折、分散など)について、子どもたちどのように理解させていくか。」、「『光』と生活について、どのように関連付けていくか。」などの視点から検討が進められました。また、公募されたボランティア大学生を対象に、ボランティアの意義や子どもたちへの支援の仕方、実際の活動内容についての理解を深めるための事前研修を行いました。

 

 8月17日(木) 1日目 
開塾式では、広島市教育委員会 橋本青少年育成部長様の挨拶、実行委員の皆様の紹介、所長・参加者代表挨拶などがありました。その後、記念撮影をして、いよいよ講師の光田先生と長谷川先生による「光」のデモンストレーションです。スモークマシンを使用し煙が充満している中、光の線が広がるなど、驚きと興奮の時間となりました。
 午後、鹿江先生による「光の不思議 光の特性に関わる基礎実験」、門江先生による「生活の中の光 反射テープのしくみ」などの活動を実施しました。LEDや偏光板、化学発光剤を使用して、光の特性について学びました。

 

 8月18日(金) 2日目
 長谷川先生と光田先生による「光をとらえよう ピンホールカメラ」の活動を行いました。缶の中を黒のスプレーで吹き付け、穴をあけてアルミ缶とガムテープでシャッターを作ります。そして、暗くした研修室で印画紙を貼り、カメラを完成させ、集いの広場で撮影し、白黒濃淡の写真が出来上がりました。その夜、楽しみにしていた「キャンプファイア」を実施しました。火を囲んで 、みんなで一緒に歌ったり、踊ったりして、最高に楽しい時間を過ごしました。


 8月19日(土) 3日目
 門江先生による「光の特性を利用しよう」という活動しました。ボール紙を加工し、対物用と接眼用の筒にしたり、レンズなど取り付けたりして、簡易望遠鏡を製作しました。集いの広場に出て、簡易望遠鏡を操作しながら、山の木々や遠い市内の景色を見ることができました。
最後に、門江先生から、テーマ「『光』のふしぎ発見! 感動体験」に基づき3日間を振り返りました。その後、閉塾式を行い、子どもたちは、3日間の活動を振り返り、学んだことや不思議に思ったこと、楽しかったことなどを交流するとともに、講師の先生方や看護師さん、大学生ボランティアに対して感謝し、お礼の言葉を言いました。

 

 本事業で扱った教材は、子どもたちがこれまで学んできた学習より、かなり発展的な内容でしたが、学生ボランティアの支援を受けながら、意欲的に学びに向き合う姿が窺われました。「知識+体験」によって、実感を伴う理解になり、より深い学びにつながる教育活動になったと考えています。
 本事業の実施に関わった全ての方々に感謝するととともに、心からお礼を申し上げます。

子どもたちの感想
 「光のレーザーポインターであんなにも光の道筋ができるなんてとても不思議でした。」、「反射テープのしくみをもっと知りたかった。」、「もうびっくりして、光はこんなに楽しいものかと、世界が広がったようです。」
 「万華鏡に使った偏光板の性質はわかったけど、セロハンテープを貼った後、いろいろな色に変わったのが不思議でした。」、
 「ピンホールカメラを作るのが楽しかった。家でも写真をとってみようかと思った。光のことについて前より興味が持てた。」
 「キャンプファイア」が楽しかった。みんなで仲よく、歌ったり踊ったりして、素敵な夜を過ごしました。」、「班が1つになった気がしました。他の班の人たちとも仲良くなれました。」
 「望遠鏡を今まで作ったことがないので、とても不安だったけど、仕組みや作り方を丁寧に教えてもらいました。もっと知りたいと思いました。」