ふれあいキャンプ

 令和7年2月13日(木)~14日(金)、市内の「ふれあい教室」に通う小中学生6名を対象に、「ふれあいキャンプ」を開催しました。本事業は、広島市教育委員会と共催し、今回で3回目となります。このキャンプでは、「自然、仲間、自分との出会い」をテーマに、「山から竹を切り出し自然の家に持ち帰り、みんなで協力して竹の支柱を立て、シンボルとなるテントを張る」ことを主なミッションとして活動を行いました。
 1日目、まず、「はじめのつどい」や「アイスブレイク」で緊張をほぐした後、一緒に昼食をとりました。
 午後からは、「竹の切り出し体験」「ティピーテント設営」を行いました。竹林に行くには少し急な斜面もありましたが、こどもたちは「竹を切り出す」というミッションのために、頑張って目的地まで歩いて行きました。
 目的地では、まず、学生ボランティアが事前に研修したことをいかして、竹を切り倒す見本を見せました。その後、こどもたちは3グループに分かれ、学生ボランティアの力を借りながら、全員がのこぎりを使って竹を切り倒しました。切り出した真っすぐな3本の竹を5.5mの長さにして枝を切り落とし、自然の家に持ち帰りました。太い竹を切り、持ち帰るのは大変でしたが、力を合わせて切り出すことができた時のこどもたちは、とてもよい表情をしていました。
 次に、持ち帰った竹とこれまでにためておいた竹を合わせてティピーテントを設営しました。まずは、持ち帰った3本の竹を組み合わせて基本となる支柱を立て、その3本の竹の間に1本ずつ竹を組み合わせながら、ロープで縛っていきます。最後に支柱にシートをかけて固定し完成です。テントを立てる工程では、仲間と協力することで一つのものを作り上げる喜びがありました。
 夕食の後、屋上で星空観察を行いました。天気に恵まれ、惑星の金星・火星・木星、冬の大三角や様々な星座、そして、満月とともに素敵な夜景などを見ることができました。
 星空観察の後、友愛広場でたき火を囲み、落ち着いた雰囲気の中で、1人1本ずつまきをくべながら1日を振り返り、心に残ったことなどを語り合う時間を過ごしました。
 2日目、「朝のつどい」でストレッチなど体を動かした後、昨日みんなで設営したティピーテントに思い思いの色で手形をつけました。
 そして、朝食後には、昨日、自分たちで切り出した竹を使って「竹のクラフト」を行いました。こどもたちは、竹をのこぎりで切ったり、ドリルで穴を開けたりして、自分のイメージを大切にしながら工夫して作品を作ることができました。学生ボランティアの支援を受けることもありましたが、最後まで自分の力で完成させたことは、自信につながったと思います。
 三滝の豊かな自然を感じ、一緒に参加した仲間と助け合い、学生ボランティアと語らいながら有意義な2日間を過ごすことができました。
 最初は不安と緊張した様子のこどもたちでしたが、様々な体験を通して、達成感や満足感、人と関わることの心地よさなどを感じてくれたのではないかと思います。

参加したこどもたちの感想(一部抜粋)
・学生ボランティアの皆さんが、自分から話しかけていただいて本当に助かりました。また、職員の皆さんに様々なことを教えていただき、本当にいろいろなチャレンジをすることができました。ありがとうございました。
・いろいろ話しかけてくれてありがとうございました。楽しかったです。
・2日間、様々なことを教えてくださりありがとうございました。どんな日程かも分からなかったけど、大学生やスタッフが支えてくれたからこそ、楽しい時間を過ごせたと思います。これからは、少し心を切り替えてがんばろうと改めて思いました。また会う機会があれば、よろしくお願いします。竹クラフトは大切に保管していきたいです。あの時は一番助かりました。
・楽しかったです。竹の切り出し、のこぎりは力がいるので、なかなかうまく切れず、大変でしたけど、竹が倒れるのが気持ちよかったし、星空観察も双眼鏡を使ってスバルも見られて、カシオペア、オリオン、木星、金星、月、どれもきれいで、月はオレンジ色がきれいでした。たき火の木が焼けて、「パチパチ」と音が鳴っていて、火も明るかったし、温かくてとてもよかったです。食事もおいしかったです。体調不良なく来られてよかったです。