令和7年7月5日(土)、6日(日)1泊2日で、小学3年生から6年生30名を対象に、「サマーキャンプ」を開催しました。(176名からの応募があり抽選を行いました。) また、その際、「第3回やってみよう! はじめてのキャンプボランティア」を同時に開催し、大学生15名がボランティアの実践的な取組として、こどもたちの活動の支援を行いました。
1日目は、アイスブレイクで緊張をほぐし、その後、自然散策を行いました。今回の自然散策では、「自然遊びの達人になろう」ということで、エゴノキの実を採取しての石けん作り、ウラジロを採取してのグライダー飛ばし、カタバミを採取しての10円玉磨き、ヤブジラミを採取してのダーツ遊びなどを行いました。こどもたちは、普段はあまりすることのない自然の物を使った遊びをしっかりと楽しむことができました。
夕食後のキャンプファイアでは、歌を歌ったり、ゲームなどをしたりして、楽しいひと時を過ごし、こどもたち同士の仲も深まったようでした。
2日目は、野外炊飯で三滝うどんを作りました。うどん作りの工程は、①粉から練って生地を作り、②その生地を適当な太さに切って麺にし、③麺を薪で起こした火で茹でて、④茹でた麺を水で洗い、⑤麺をどんぶりに移して具をのせ、つゆをかけて完成です。こどもたちにとって、粉からのうどん作りは大変でしたが、それぞれの工程で、みんなの力を合わせて作ったうどんの味は最高だったようです。
大学生は、こどもたちと笑顔で関わり、こどもたちの様子を確かめながら寄り添った支援をしていました。また、2日間の活動を通して、責任感や自己肯定感の醸成につながったものと考えています。
こどもたちにとって、大学生は、先生でも親でも友達でもない存在で、活動において頼りになる大切な存在です。今回のサマーキャンプでは、大学生の支援を受けながら、自信をもって取り組むこどもたちの様子が見られました。
参加者の感想(一部抜粋)
小学生
・新しく友達ができたり、好きなものを共有する仲間ができたりして、すごく楽しかったです。みんなとたくさんしゃべったり、キャンプファイアで歌ったり踊ったりしてとても勉強になったし、とてもよかったです。
・カタバミに酸が入っていて、それが10円玉をきれいにすることができるなど、新しい知識を知ることができました。
・いろいろな人と関わることができました。みんなで楽しくキャンプファイアができました。
・うどんを最初から作るのが、とてもとても大変だったけど楽しかったです。
・キャンプファイアでしてくれた火のパフォーマンスが心に残りました。班のみんなで活動できてとても楽しかったです。うどん作りを粉からしてとても大変だったです。みんなで食べたうどんやオレンジはとてもおいしかったです。
大学生
・小学生は、思っていたより大人だと感じました。言わないと分からないこと、止めないことは多々ありますが、大人がすべてをサポートするのではなく、見守る姿勢も重要であることが分かりました。
・こどもたちが自分勝手に行動すると思っていたけど、声掛けをしたら行動を止めたり、周りのこどもに気を遣ったりすることができていました。また、こども同士が仲よくできるか不安だったけど、途中からみんなで話したり遊んだりしてくれていてうれしかったです。
・キャンプファイアでは、おとなしいこどもが、自分から声を掛けられず、遠慮している姿が見られたため、そのようなこどもに積極的に声を掛けて、ゲームに参加できるように促すことが必要だと思いました。
・こどもに対して接する機会がこれまでほぼなかったので、先生の気持ちが分かりました。大変だと思ったし、楽しむ時と真剣になる時とで、しっかりめりはりをつけないといけないと思いました。
・今回の自然散策は、学生主体で行うことが多く、スムーズに進まないこともありましたが、自分たちでプランを立てていくことが楽しくて勉強になりました。これから自分たちでも企画・立案していきたいです。